…私達は従業員に、進行中のプロジェクトだけでなく、Googleに大きな価値をもたらす新しい何かに、自分の時間の20%を使用してもらいたい。従業員はよりエンパワーされ、創造性とイノベーションを加速させることができるだろう。私達は、いつもこうして最も大きな進歩を達成してきた…
Google創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが、新規株式公開レターに書いた言葉です。
債権は確実性の高い投資の為、大きなリターンは期待出来ません。
その一方で、2001年の時点でスペースXに出資をしていたら、今頃は巨額のリターンを手にする事が出来ていた事でしょう。
リターンが大きいのは、リスクも大きいからです。
かつて人類が月を目指したように、常識を超える大きな目標は「ムーンショット」と呼ばれます。
世界を変えるような大きな成功を収める事が出来るのは、ムーンショットに賭ける勇気のある企業だけです。
しかし、その賭けが失敗に終わったら何も残りません。何も残らないばかりか、全てを失い、借金に苦しむ人生が待っています。
大きな挑戦に、自分の人生の全てを賭ける事が出来る個人もいます。
イーロン・マスクがその代表でしょう。
イーロンは、強い信念と強い興味に突き動かされ、PayPalで稼いだ1億8,000万ドルの全てを、スペースXとテスラにつぎ込みました。
その結果、2009年にはイーロンのキャッシュが底をついてしまいました。
そこからの復活劇は皆さんご存知の通りですが、その復活を分析すると運が良かったとしか言えません。
イーロン・マスクは、現在世界一のお金持ちになっています。
しかし、彼が採用した「全てを賭ける戦略」は決して褒められたものではありません。
彼の功績の陰には、彼と同じように「全てを賭ける戦略」を実行して、全てを失った人が無数に存在しているのです。
ただ、そんな大多数の全てを失った人の話を、メディアが取り上げないだけなのです。
多くの人は、イーロンとは正反対の道を選びます。
だから私達は、両親や教師の言った通りに大学へ進学し、安定した仕事に就きます。
冒頭で述べたように、多くの人は自分の人生に対し「債券を買うような戦略」を選択します。
億万長者になる事も、自由になる事も出来ない事は理解しているが、破産の心配は低くなります。
勿論、この戦略にも欠点があります。
人生の目的は「破産しない事」ではないからです。
「出来る事なら、もっと意義のある人生を送りたい」と誰もが願っています。
若しかしたら、人生には、第三の道があるかもしれません。
第三の道とは、リスクを取りお金と自由を手にしながら、家族が安心して暮らせる安定も手に入れる道です。
その第三の道を提供する方法が、20%ルールです。
この続きは、また後程。