常にガムシャラな事が=(イコール)本気なのかよ

 「国見、囮だってわかってても、打つつもりで入ってこいよ。」

 「けど今のレフトに上がるって相手にもバレバレだったじゃん。無駄に疲れる必要無い。」

 「‥お前上手いのに何で本気でやんないんだよ。」

 「常にガムシャラな事が=(イコール)本気なのかよ。」

 「???」

 『ハイキュー』中学時代の影山と国見の会話です。

 

 3月25日は、国見の誕生日でした。

 先月の昼神に続き、国見のバースデイグッズが発売される所に、連載終了から1年8カ月を経過しても『ハイキュー』の人気が衰える所か、さらに人気に拍車が掛かっている事が伺えます。

 心理学の用語で、単純接触効果というものがあります。

 人は、繰り返し接していると、その人や物に良い印象を持つという効果の事です。

 事実『呪術廻戦』の人気キャラクター投票においても、本誌において出番が少なくなっている五条に代わり、出番の多い伏黒が人気キャラクター1位になっています。

 

 国見は出番の少なく、主要キャラクターでないにも関わらず、常に一定数のファンからの支持がされており、中には熱狂的なファンも存在しています。

 つまり、本誌やアニメ、またグッズの商品化等においても、単純接触効果からは外れているキャラクターです。

 ここから、国見の人気は現代の漫画の楽しみ方である二次創作にあると予想を立てる事が出来ます。

 本誌で出番が少なくとも、二次創作であれば、好きなだけ推しに逢う事が出来ます。

 

 「国見ちゃん今囮に入るのサボったね?」

 「すみませー」「もうちょい上手にサボりなね。また溝口くんにドヤされるよ。効率良く・燃費良く・常に冷静が国見ちゃんのウラの武器なんだからさ。でも、その分皆が疲れた終盤にガッツリ働いてもらうからね?」

 

 「味方の100%を引き出してこそのセッター。どんな選手だろうとも。」

 「ー3年間一緒のチームだった。けど試合中に普通に笑う国見を始めてみた。ーなんなんだ‥アンタ。アンタみたいな人にどうやって太刀打ちすればー」

 及川と国見の会話、及川と影山の脳内言葉です。

 

 私は国見の「常にガムシャラな事が=(イコール)本気なのかよ。」という言葉が大好きです。

 この言葉は部活を懸命に頑張る学生、仕事を懸命に頑張る大人、子育てを懸命に頑張る親等、多くの頑張る人に対し、核心を突く言葉なのではないでしょうか。

 たとえば、仕事だけをガムシャラに頑張っても、それだけでは常に結果を出し続ける事は困難となる局面が必ず訪れます。

 一部の天才を除き、仕事で結果を出し続けるには、自分の仕事以外の他分野の仕事内容や教養を身に付けている必要があります。

 

 相手があなたの頼み事に応じてくれるかは、あなたの専門性よりも、あなたへの印象である事が多いです。

 あなたの頼み事を、相手が応じてくれる可能性を2倍にする方法を教えましょう。

 それは、あなたと相手に共通点がある事です。

 出身が同じであったり、猫が好きであったり、好きなアニメが同じであったり、何でも良いのですが、あなたと相手に共通点を見つけ出す事が出来れば、あなたの頼み事は2倍聞いて貰いやすくなります。

 この共通点を見つける為に有効な方法は、あなたの教養を拡げる事です。

 

 ガムシャラに仕事だけをしていては、教養を拡げる事は出来ません。

 仕事以外にも、どのような分野でも良いので、教養を拡げていく事が、長期的にあなたを助けてくれる事に繋がります。

 つまり、常にガムシャラな事が=本気ではないという事です。