…「田中さんの攻撃が必要です。」…
…励ましなんかじゃねえ。この脅迫(しんらい)に、応えて見せろ…
…こいつの、こいつのオリコウサンは、ドコ行った?この短期間に、何があった?…
‥ワァァァァ‥
「…ハンッッ。ハァーンッッ。」
『ハイキュー』影山の言葉と田中の脳内言葉、侑の脳内言葉、そして、その試合をランニングしながら洞察していた及川徹です。
☆ウォーキング
★軽いジョギング
☆サイクリング
上記のような、それほど強くない動作を長時間続けて行う運動を「有酸素運動」と呼びます。
「有酸素運動」は、心臓病・糖尿病・癌・脳梗塞等の生活習慣病に関連のある病気の予防と改善に、効果が高い事が、実証されています。
「有酸素運動」という言葉は最近よく聞きますが、その意味を理解されている方は、少ないのではないでしょうか?
「有酸素運動」の特徴は、筋肉を動かす為のエネルギーを生み出す「ATP(アデノシン三リン酸)」という分子を得る為に、酸素を使って、体内の糖や脂肪を燃やす点にあります。
この働きより、脂肪が燃焼され、減量効果が期待出来るのです。
とりわけ、内臓の周囲に溜まる脂肪(内臓脂肪)の燃焼は、生活習慣病の抑制に働きます。
脂肪細胞からは「アディポサイトカイン」と総称される、様々な生理活性物質が、分泌されます。
その生理活性物質には、身体に良いもの(善玉)と、身体に悪いもの(悪玉)の2種類があります。
☆善玉:レプチン(食欲を抑制)アディポネクチン(インスリンの働きを促す)
★悪玉:TNFa(動脈硬化・高血圧を引き起こす)PAI1(血栓を作る)
最新の研究からは、内臓脂肪が蓄積すると「アディポサイトカイン」の分泌異常が生じ、善玉の分泌が減少し、悪玉の分泌が増加する事が、明らかになっています。
これに対し、善玉の分泌を増加させ、悪玉の分泌を減少させる方法があります。
その方法こそが「有酸素運動」の継続です。
「有酸素運動」によりエネルギーが消費されると、体内に蓄積された脂肪が「脂肪酸」「グリセロール」に分解されます。
「脂肪酸」は、細胞内のエネルギー生産工場である「ミトコンドリア」の中に入っていきます。
「脂肪酸」はβ酸化という反応を経て「アセチルコリン」という分子になり、呼吸により取りこまれた酸素と合わせて「クエン酸回路」というシステムにより分解されます。
この分解により出来るのが「ATP」です。
「ATP」は、体内の至る所でエネルギー源として利用される分子であり「生体内のエネルギー通貨」とも呼ばれています。
「有酸素運動」を続けると、下記のようなサイクルが周り始めるのです。
♦有酸素運動→エネルギーとATP消費→脂肪燃焼→ATP産生→有酸素運動…
このサイクルを、継続的に周す事が、生活習慣病の予防と改善に、繋がるのです。
これまで運動をしてこなかった、長期間に渡り運動から遠ざかっていた人は、ウォーキングやサイクリング等の軽い「有酸素運動」をする事がお勧めです。
まずは、1カ月続けてみる。
その後は、強度はそのままにして、時間を伸ばしていきましょう。
さらに「有酸素運動」に「無酸素運動」をしていくと、更なるポジティブな効果が期待出来ます。
「無酸素運動」とは…。
この続きは、また後程。