座って悩まない。歩きながら悩む事が、悩みと上手く付き合う方法である

 

 「あ、おはよう吉之。」

 「アンタ、どうしたのよ。そんな汗かいて‥!?ていうかアンタ汗なんかかくの!?」

 「え?吉之、俺のこと何だと思ってるの?はい。これスポーツドリンク。風邪大丈夫?」

 「スポーツドリンク‥?いや、たまたま大通り当たりの公園まで走りに行ってたら、吉之から連絡来たからさ。そこのコンビニで買って、帰ってきたんだ。」

 『来世は他人がいい』霧島と吉之の会話です。

 

ネタバレ】『来世は他人がいい』の魅力を徹底解説!キャラ一覧も紹介 - DMMブックスどくしょ部

 

 

 霧島然り、魅力的なキャラクターは、自然と「運動」を習慣化しています。

 健康の為に何かをしようと考える時、まず思いつくのは「運動」ではないでしょうか?

 しかし、3次元の人達の多くは「運動」をする事がありません。

 

 

  ★運動不足が原因で、年間5万人の日本人が死亡している

 

 1年間に、感染症以外の原因で死亡した日本人のうち「運動不足」が根本原因となったと推定される人の数が、5万人以上いると聞いて、驚きませんか?

 

【図表】運動不足が原因で毎年5万人が死亡している

 

 

   1位:喫煙

   2位:高血圧

   3位:運動不足

 

 「運動不足」は、喫煙・高血圧に次ぎ、死亡リスク要因の3位になっており「運動不足」が根本原因となり、毎年5万人以上の日本人が死亡しているのです。

 

 

   ★男性:0,73倍

   ☆女性:0,61倍

 

 国立がん研究センターが、10年に掛けて、日本人83,000人の身体活動量と死亡リスクを解析し、身体活動量が多い人の身体活動量が低い人と比較した場合の「死亡リスク」です。

 

 

  ☆脳機能を活性化させる

  ☆精神に良い効果を与える

 

 私自身「運動」の効果は身体機能以上に、上記のような脳機能・精神状態の向上にあると考えています。

 たとえば、鬱病やパニック障害の患者に持続的な運動療法を行うと、薬物療法以上の効果が得られるという研究報告が、複数なされています。

 

 「運動」がもたらす抗鬱・抗不安効果のメカニズムには、不明な点もありますが、最新科学においては「セロトニンを介した脳神経活動の低下」を「運動」で改善出来るのではないかと考えられています。

 

 「セロトニン」は、神経伝達物質の1つであり「幸せホルモン」とも呼ばれています。

 その呼名の通り、心身をリラックスさせ、精神を安定させる効果があります。

 

   ☆怒り・焦り等の感情を制御させる

   ☆ストレスに強くなる

   ☆頭の回転をよくする

 

 「セロトニン」の効用です。

 

 

 私は、1つ疑問がありました。

 その疑問とは、生活の中に「運動」をする事を習慣化している人は鬱病等の精神疾患に掛かる可能性が低いにも関わらず、プロのアスリート等は鬱病等の精神疾患に掛かる可能性が高いのかというものです。

 

 最新の研究において、過剰な運動は、鬱状態を引き起こしやすくなる事が、わかってきました。

 確かに、プロのアスリートがやっている事は、その殆どが過剰な運動です。

 

 日々幸せを感じ、日々の仕事で結果を出し続け、日々家族とも良好な関係を続けていく為には、適度な運動がお勧めです。

 

 

 では、何から始めたらいいのでしょうか?

 「運動」からかけ離れた生活を続けている大人に、いきなりランニングや筋トレを勧めるのは、現実的ではありません。

 

 まずは、現在やっている事の延長戦上にある事に、繋げていく事を、有効です。

 それは、歩く事です。

スポーツ庁 Web広報マガジン|数字で見る! スポーツで身体に ...

 

 まずは、日常の動作や家事の中で、意識的に歩く事を、心掛けましょう。

 歩数とは、ウォーキングをする事のみならず、日常の動作を家事の際の歩行も含まれます。

 

 歩く事。

 都内に住んでいるのであれば、1日の中に電車に乗り、出掛ける予定を組み込む事が、効果的です。

 

 自宅→駅、駅構内、駅→目的地

 これを往復で行うだけで、5,000歩~7,000歩の歩数になります。

 

 まずは、歩く事から、始めてみましょう。