「‥遊んどるわ。飛雄くんマジメで頭のカタいイイコチャンやと思っとったのに、1セット(さっき)と違うローテで遊んどる。1セット落として、2セット目も接戦。しかも今日2試合目やのに+a(プラスアルファ)を試しとるんや。合宿からの変わり様は何やねん。腹立つわー。」
「強いって自由だ。」
『ハイキュー』影山に対する宮侑と日向の言葉です。
高校生の頃、読んでいた本に「強さと優しさ、あなたをどちらを求める?」というような言葉が書かれていました。
私は、この問いは矛盾していると思います。
強いから優しいのです。逆も然り、優しいから強いのです。
セリエAナポリVSローマの太陽のダービーでワンギサが、トーキックで強いボールをGKのオスピナに返す場面がありました。
日本の指導者であれば「何でトーキックで返すんだ。」と激怒しそうな場面です。
私も、高校時代アウトサイドでトラップをし、トーキックでシュートを打ったら教員に怒られたので「ジダンやロナウジーニョもやっていますよ。」と伝えたら、さらに激怒されました。
ワンギサのトーキックバックパスに敵も味も一瞬唖然とした為、ナポリの窮屈な局面が、その1つのプレイにより、ナポリの開かれた局面に変化しました。
昨シーズン、モドリッチはアウトサイドキックでフリーキックを決める等、フットボールの進化とともに、その自由度は上がってきているようにも映ります。
自身がボールを置いた場所、味方の位置、敵の位置・視線、その日の調子、その場の空気等、様々な一瞬が重なった瞬間、挑戦者達は、+a(プラスアルファ)を試したくなり、その衝動は何者も止める事が出来ません。
「俺が毎日1から10やっとるところを侑みたいな連中は1から20やっとんねん。或いはより効率的な10、密度の高い10。ほんでたまに1から10やなく、AからZやってみたらどんなやろ?おもろいんちゃうか?って考えたりする奴らやねん。それで失敗しても、時に他人に嫌われても疎まれても、正しくても正しくなくても、俺らやったら大事にするようなナニカを蔑ろにしても、やらずには居れん奴らやねん。」
『ハイキュー』北さんの言葉です。
「強いって自由」
『ハイキュー』の1つのテーマであるとともに、スポーツだけではなく、仕事や人生等、どのような場面においても通ずる哲学であると感じています。