彼は決して負けを認めない

 2004年の映像を観ても、2019年の映像を観ても、ロナウドは変わりません。  誰よりも怒り、誰よりも喜び、誰よりも悔しがり、そして、決して負けを認めません。  「親父、勝てるぞ。」  2016年ユーロ決勝、負傷退場したロナウドは、監督の横で指揮を執る史上稀に見ぬ選手となりました。  そこで、ロナウドは監督に上記の言葉を伝えました。  ロナウドでなければ、監督は激怒するところです。  しかし、監督は「感動しました。監督と選手という関係から、父親と息子になれたのです。」と語っています。  おそらく、このような選手はこれまでも、これからも出てこないのではないでしょうか。  記者に自身の栄光について「夢のように感じますか?」と聞かれ、「夢ではないよ。映像に残っている。現実だよ。」と返答しました。  ロナウドは、夢に対しても、負けたくないのでしょう。  決して負けを認めない男の、今後長くはないであろうキャリアを注視していくことが、フットボールファンに課せられた仕事です。