「心を閉ざした人間が、言いたいことを言いたいように言う対象は、二種類だけだ。ひとつは、嫌われても構わない相手。もうひとつは、嫌われる心配のない相手だ。」
『化物語』戦場ヶ原ひたぎの父の言葉です。
子どもの事を最も理解しているのは、親である事が多いです。
その為、多くの場合は、親は我が子にとって、ベストな選択をしているものです。
それでも、自分の選択に不安のある親は、他人の意見を批判と感じやすいものです。
そのような時は、我が子の性格を知ってもらう事で、批判を避ける事が有効な方法となります。
子どもには、生まれつきの性格があります。
冷静でクールな赤ちゃんもいれば、変化を好まない赤ちゃんもいれば、興味を示すと頭から突っ込んでいくような赤ちゃんもいます。
これらは、全て生まれつきの性格です。
トーマスとチェスは、140人の赤ちゃんのデータを集め、赤ちゃんの性格を以下の4種類に分類しました。
①柔軟で育てやすい子
40%の子どもが当てはまります。
生活リズムが規則的で、新しい事に積極的で、順応が早く、機嫌が良い事が多いです。
②短気で育てにくい子
10%の子どもが当てはまります。
生活リズムが不規則で、新しい事や慣れない事に回避的で、順応が遅く、不機嫌な事が多いです。
③慎重で順応が遅い子
15%の子どもが当てはまります。
生活リズムは規則的ですが、新しい環境に適応するのに時間が掛かります。それでも、少しずつ適応していく事が出来ます。
④平均的な子
35%の子どもが当てはまります。
それぞれのタイプのみに属する事はないが、それぞれのタイプの特性を少しずつ持ち合わせます。
赤ちゃんには、生まれ持った性格があり、その性格は子ども時代を通じてほとんど変化がなく、親の影響は限られているという見解が現代の科学が正解であろうと考えている仮説です。
他者と子どもを通じた関係性を築く時に、このような子どもの性格を親がある程度把握しておく事で、無駄な批判を避ける事が出来ます。
我が子が人見知りの場合「慣れるのに時間が掛かる子なんだ。自分から行くのを待ってもらえる?」等と事前に伝える事で、無駄な批判や勘違いを防ぐ事が出来ます。
我が子がアグレッシブな場合「パワーがあり過ぎる位なんだ。全力を注ぐ姿は、親として見習いたい部分だよ。」等と事前に伝える事で、無駄な批判や勘違いを防ぐ事が出来ます。
戦場ヶ原父の言葉のように、嫌われる心配のない相手に出逢えれば最高ですが、そのような相手は家族等限られた相手のみである事がほとんどです。
逆に、嫌われる心配のない相手を多く持っている人がいたら、私はその人は信頼出来ない可能性が高いと判断してしまいます。
嫌われる心配のない相手は、あなたが守らなければいけない存在です。そのような人は限られているからこそ、あなたはあなたの力でその大切な人達を守る事が出来るのです。
それであるなら、上記のように我が子の性格を知っておき、それを事前に伝える事で無駄な批判や勘違い、衝突を事前に回避する事が賢い選択です。