怒りは敵と思え

 「堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。」

 徳川家康の遺訓です。

 現代語訳をすると、「我慢することが無事に長く安らかでいられることの基礎で、怒りは敵と思いなさい。」となります。

 流石家康は、現代にも通ずるメッセージを残してくれています。

 仕事や人生の中で、思いの他、怒りに任せた言動をする人に出くわします。

 正直、そのような人とは関わりたくないと感じてしまいます。

 怒っている人からは、人もお金も逃げていきます。誰も、関わらなくなるからです。

 かくゆう、家康も短気な男でした。一説によると、三英傑の中で、最も怒りっぽかったとも評されています。

 しかし、怒りに身を任せた結果、武田信玄に惨敗したことをきっかけに、怒りは敵であることを学びました。

 当時、田舎であった関東への領地替えは、秀吉の嫌がらせでした。ここでも、家康は怒りを抑え、江戸の街作りに尽力します。

 現在の東京は、家康が怒りを抑え、ふて腐れなかったことで、存在しているとも捉えることが出来ます。

 「怒りは敵と思え。」

 怒りを覚えた時、家康の言葉を頭に過ぎらせることで、怒りという感情により損をすることも少なくなるでしょう。