恋愛を科学する5

 「持論だけどね。愛ほど歪んだ呪いはないよ。」

 『呪術廻戦』五条悟の言葉です。

 

 私達が、誰かを好きになった時、相手を選んだのは、あなたの意思ではなく、遺伝子かもしれません。

 動物は性ホルモンを用いて異性の関心を惹きますが、ヒトにも性ホルモンがあるのではないかと言われています。

 マウスは、自分と異なる免疫の遺伝子系統を持つ異性を好みます。

 この遺伝子系統は、主要組織適合遺伝子複合体=MHCと呼ばれ、そのような異性を好むのは、近親交配を避け、遺伝子に多様性を持たせる事で病気に強い子どもを作る為であると考えられています。

 マウスは、そのような遺伝子の違いを匂いで判別しています。

 

 ヒトの場合、ヒト白血球型抗原=HLAがマウスのMHCに当てはまります。

 HLAは、白血球を含む汗の匂いで、異性に遺伝子特性を伝えていると考えられています。

 女性はHLAが、自分とは異なる男性を選ぶ確率が高い事が証明されており、夫婦やカップルのHLAは異なる場合が多いです。

 そうしたパートナーとは、セックスの満足度も高い事が知られています。

 

 これに対し、男性が女性を選ぶ時、男性は女性の体臭に好意を持つものの、HLAの違いは、ほとんど関係がない事が証明されています。

 ベルン大学の研究により、男性は、エストラジオールが高く、プロゲステロンが低い時の女性の体臭を好む傾向がある事が知られています。

 エストラジオールは女性ホルモンの1種で卵子を発育させるホルモンであり、プロゲステロンは黄体ホルモンで排卵後に増加します。

 つまり、男性は女性が妊娠しやすい状態を体臭で判別しているのです。

 

 

 一目惚れして結婚したカップルは、長続きしやすい事が発表されています。

 一目惚れして結婚したカップルの70%が、長期に渡り、良い関係が続く事がわかっています。

 一目惚れとは、性欲です。

 つまり、あれこれと余分な事を考えるのではなく、遺伝子の判断に任せ、相手を選択していく事が、長期的な幸せに直結していると結論付ける事が出来ます。