恐れ

 「積み重ねたものは、こうも簡単にくずれていく。」
 私は、恐れや絶望を感じることがあまりありません。
 それが私の強みでもあるし、弱みでもあると考えています。
 そんな私が高校3年生の時に1度だけ恐れや絶望を感じました。
 3年間毎日積み重ねたサッカーで1試合力を発揮できないだけで敗退し、私の生活からサッカーが消えてしまった時です。
 その恐れや絶望を受け入れることができず、1週間位学校を休んでいたような記憶があります。
 毎日積み重ねても努力だけでも到底到達できず、やっと到達したと思うと新たな壁が立ちはだかります。

 「それがどうした。チャレンジせずにはいられないだろ。」これが私が出した答えでした。
 サッカーが私の生活からなくなり、1週間程ふさぎ込んだ後は次にチャレンジすることを探しました。
 その後、様々なものにチャレンジしましたが、最終的には勉強に落ちつきました。
 18歳から勉強をしているので、現在13年目の勉強に毎日チャレンジしています。
 ふと思えば、サッカーをしている時間よりも、勉強をしている時間の方が長くなりました。
 あの時感じた恐れを忘れることはできないし、忘れてはいけないと感じています。
 一旦立ち止まっても前を向き、チャレンジすることでしか恐れを経験することも次の壁に出会うことすらできないのだから。