愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ3

 FAD(アメリカ食品医薬品局)が、アメリカの医師に向けて、これまでの心臓病の手術方法はリスクがある旨の発表をしました。

 すると、従来の方法で手術をする医師は、56%低下しました。

 しかし、その中でも従来の手術方法を変えずに、手術をする医師が一定数存在していました。

 その医師の特徴は、経験豊富な医師でした。

 

 数年前、プロ経営者という言葉が流行りましたが、プロ経営者と呼ばれた人が、鳴り物入りで招き入れられた2社目で、成功をする可能性は低いです。

 1社目で収益を上げ成功した経営者が、2社目でも収益を上げる事が出来る可能性は、30%です。

 

 経験豊富な医師も、プロ経営者と呼ばれるような人も、過去の成功が邪魔をし、新しい事に挑戦出来なる傾向が高いです。

 1社目で成功したプロ経営者は、そこでの経験に執着してしまう為、いきなりコストカット等に取り組みます。

 もちろん、コストカットも大切ですが、新規事業にチャレンジし、これから伸びようとする企業であれば、まずはお金をかけ、事業に取り組む事の方が優先順位が高くなります。

 

 「完璧であるより、まず終わらせることが重要だ。」

 ザッカーバーグの言葉通り、70%の出来であっても、まずは市場に出し、その中で必要・不必要を見極めていけばいいのです。

 近年の成功する企業の特徴をみると、最初に利益をあげていない事が挙げられます。

 70%の出来でも、まずは市場に出す事で必要・不必要を見極める事が出来れば、必要なものにだけお金を投入する事が出来、その後はお金を生み出す仕組みが出来上がります。

 就任早々コストカットに取り組んでいては、このようなスピード勝負の勝利の方程式を掴む事は困難となります。

 プロ経営者が見ている景色は、おそらく1社目で成功した後の景色です。

 しかし、新規に事業を始めた会社や立て直しが必要な会社が見ている景色は、成功する前の景色です。

 

 ある程度の経験を得る事が出来たら、その経験が自身の邪魔になる可能性がある事も考慮する必要があります。

 特に変化が激しく、何が勝利に繋がるのかわからない昨今には、上記のような考えを持つ事は、必須です。

 その為には、開放性の高い行動、つまり、新しい事にチャレンジしていく意識を意図的に持つ事が大切です。

 それは、起業や海外移住等、ハードルの高い事である必要はありません。

 これまで観てこなかったアニメや映画を観る、これまで読んでこなかった分野の小説を読む、これまで行った事がなかった場所に出掛ける等、少し意識すれば達成可能な事で充分です。

 その小さなチャレンジの積み重ねが、勝利に繋がる糸を手繰り寄せるきっかけになると感じています。