愛は地球を救ってくれないけど、自分ひとりは確実に救ってくれる

 「そんなことしないよ。だってああいう輩は自分からデスロードを突っ走ってるようなものだから、わざわざ俺が手を下す必要もないんだ。アンチ行為ってなんの努力もせずに、人の悪口を言うだけで高みに立った気分になれるだろう。煙草や酒みたいにお手軽な分、確実に脳を破壊していくらしいよ。脳は対象を認識せずに、馬鹿やアホとか死ねとかいう単語だけを蓄積していくんだって。つまり清居に放った汚い言葉はアンチ自身の脳にたまっていき、アンチ本人が病んでいくんだ。」

 『悩ましい彼』平良の言葉です。

 

 中学生の時「〇〇と〇〇、付き合い始めてから、雰囲気似てない?」と友人が話をしてきた事が印象的でした。

 その言葉に妙に納得した事を覚えています。

 恋人や夫婦は、長期間一緒に過ごしていると、雰囲気が似てきます。

 これは、双方の感情に影響される為です。

 相手が笑顔が多ければこちらも笑顔が多くなり、相手が不安定な感情が多ければこちらも感情が不安定になります。

 また、長期間一緒にいる事で使用する言葉も似てくる為、表情筋等、顔の筋肉の構造も似てきます。

 それだけ、使う感情や使う言葉というのは、影響力が大きいのです。

 

 「それに比べて真っ当なファン活動は素晴らしいよ。美しい清居を美しい言葉で讃えることで自分の脳が美しくなって、優しい気持ちになれて、それは世界平和につながっていくんだ。おまえの口からついて出る言葉がおまえを生かす、おまえの口からついて出る言葉がお前を殺すってレゲエの有名な人も言ってるしね。」

 「でもなにより恐ろしいのは、ネットの中だけでアンチ同士で群れて悪口言っているうちに、現実社会と認識が乖離していくことだよ。いざ現実社会に出た時に清居奏はスターだという事実を認められず、こんなの間違ってるっていらいらする。そこまでいくともう認知の歪みに達していて、誹謗中傷という行為が普通の人からどんな目で見られているかも理解できないし、ますます口汚い言葉で清居を攻撃することで、アンチが応援している推しまで変な目で見られるようになるんだ。最終的に清居への攻撃=自分の推しの顔に泥を塗るという、推しへの最大の行為となってしまうんだ。」

 再び平良の言葉です。

 

 誰かを意味もなく攻撃する事は、自分の推しの価値を下げる事に繋がります。

 言い換えれば、誰かを意味もなく攻撃する事は、自身の家族や友人等自身が大切に思う人、現在の自分に加え過去の自分まで、全ての価値を下げる事に繋がります。