愛嬌というのはね、自分より強いものを倒す、柔らかい武器だよ

 

 「私が自分に価値を感じてないから、私なんかとの関係を断ち切っても、相手も大して傷つかないだろうって‥でも、きっと違ったんだ‥。」

 「全部人のせいにしないでよ。そんなうじうじした性格なのは、あんたのせいでしょ!?火傷だって自分で勝手に、お湯被ったんじゃん。あたしだって大学なんか出てないのに、勝手に大学行って、学費要求してきて、金金言って卑しいと思わないわけ!?」

 

 「きれいな顔に産んでやったんだから、それだけで感謝してよね。火傷痕なんか隠せばいい。あたしみたいにホステスでもなんでもして、這いつくばってでも頑張ればいいでしょ!?」

 「私だって全部お母さんのせいにしてる自分も、お母さんのことも大っ嫌いだよ。」

 

 「私達の間に信頼関係なんて無いじゃん。今まで何もしてくれなかったから。謝罪すら無いなら、学費を出してくれとか、そういう目に見えるものでしか、お母さんの気持ちを量れないんだよ。」

 「大学だって、育ててくれた叔父さん達に顔向け出来るように、ちゃんとした仕事に就いて自立しようって‥お母さんがそんなだから、あの親の子供だって言われないように、頑張ってきたんじゃん。」

 

 パンッ

 ドッ

 

 「何すんの。これ高かったのに。」

 『明日、私は誰かの彼女』雪と雪母との会話、その言葉を受け雪を叩く母と、母を突き飛ばす雪の後の母の言葉です。

雪&太陽&母親】明日カノついに最終章!!【明日私は誰かのカノジョまとめ】 | 学ぶLIFE

 

 

 

 「知的な人。」

 23歳の時に、ある女性に好きなタイプの男性を聞いた時の返答です。

 

 

 

 最近数年間、私の中で「こういう顔の人は、こういう性格をしている」という仮説が生まれ、その仮説は見事に当たっています。

 

 自分も同じ間違いを犯すにも関わらず、他人の間違いを許す事が出来ない中年女性の顔は、似ています。

 こちらの話への反応が薄く、喜怒哀楽を表す事のない中年男性の顔は、似ています。

 

 

 本人が、どう思っているかどうかは別として、20代でイケメン・美人であっても、その人も、50歳以降には醜くなります。

 情緒不安定が顔に現れる女性もいれば、不摂生を絵に描いた男性もいます。

 

 

 性格は、本当にその人の顔に現れるのでしょうか?

 

 感情や本音は、ふとした仕草や表情・言葉等に無意識に現れます。

 

 たとえば、あなたも「目が笑っていない」人に出逢った事があるでしょう。

 「目が笑っていない」人に出逢うと、居心地を悪く感じたり、恐怖心や違和感等を感じるはずです。

 これは、一緒に感情を共有して貰えないという心理的な隔たりと、本心を隠している相手への恐怖心・違和感がある為に起こります。

 

 性格が顔に出る原因は「表情筋」の発達具合や癖によるものであると考えられています。

 その人にとって、最も多い感情表現は、その感情を表す表情と一致します。

 そして、その表情を作るのが「表情筋」です。

 

 笑顔の多い人は、頬や口角を上げる筋肉が鍛えられている為、普段からうっすら笑っているような表情をしています。

 無表情の人は、常にしかめっ面をしている為、眉間にしわが寄り、口をへの字にしてしまう事により口角が下がっています。

 

 

 「表情筋」に限らず、多く使われてきた筋肉は発達し、逆に使われなかった筋肉は衰えていきます。

 さらに、年齢を重ねていくと、感情自体がテンプレート化していく為、表情や表現も決まったものになっていく傾向があります。

 その為、さらに使う筋肉と使わない筋肉のギャップが生まれ、徐々に顔の印象が出来上がり、その顔の印象と性格が一致していくのです。

 

 学生時代、モテていた異性は、美人やイケメンというよりは、よく笑っていた・明るい人ではなかったでしょうか?

 

 

 

 私は、高齢者が皆同じように高齢者のような外見になる事に疑問を感じており、私自身自分を実験材料として「死ぬまで若い」を検証しています。

 これからの時代は、お金や地位以上に「死ぬまで若い」が武器になると考えています。

 

 

 「老いることも、死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ、死ぬからこそ、堪らなく愛おしく、尊いのだ。」

 『鬼滅の刃』煉獄の言葉です。

 

 煉獄の言葉通り、老いる事も、死ぬ事も「自然の摂理」です。

 それであるのなら、最後に相手を愛せる頼みの綱は、私達人類が誇る「知性」となります。

 

 仮面夫婦や熟年離婚の原因の1つは、知性の不一致であると私は仮説しています。