私は、感情を大事にすべきであると感じています。
感情的であることが人間的な所でもあり、長期的に見れば、感情を表現している人の方が、幸せになっているようにも感じます。
その一方で、その感情は信頼できるのかという疑問もあります。
たとえば、5年前に憎悪を抱くような相手がいたとしても、現在もその人に同様の憎悪を抱き続けている人は少ないでしょう。
「あいつ、むかつく。」と思っていた相手から、一言好意的な言葉をかけられたら、「なんだ、いい奴じゃん。」と気持ちが変化します。
恋愛映画や恋愛小説等は、大方、大嫌いから恋が始まります。つまり、大嫌いと大好きは、相手に大きな関心を寄せているという点において、表裏一体なのです。
喜怒哀楽を感じた時に、それを言葉にする前に一度、「果たして、この感情は信頼できるのか?」と立ち止まることも大切なのではないでしょうか。