戦争と感染症

 人間を最も殺している生物は、蚊です。その次は、人間です。

 第2次世界大戦東南アジアや沖縄での戦争における死者は、戦いによるものよりも、感染症によるものが過半数を占めました。

 マラリアにより、兵士や住民は、戦うことも、逃げることも出来ずに、死んでいきました。マラリアは、蚊を媒介とする感染症です。

 兵站が届かず、食料も薬もない状態では戦うことも、出来ません。

 戦争において大切なのは、兵士や武器をどのように配置するかよりも、食料や薬等の物資をどのように届けるかです。

 これにより、兵士は明日の食料を気にすることなく、戦うことが出来ます。

 日本は、そこを問題視せず、根性で覆い隠そうとしました。

 私は、日本敗戦の理由の1つは、兵站輸送が十分に出来なかったことにあると考えています。

 石田三成のような兵站輸送のプロフェッショナルが、当時の日本にはいなかったのでしょうか。

 食料も薬もない状態では、助かる可能性のある兵士や住民も、マラリアとの戦いに勝てるはずもありません。

 歴史を振り返ると、人間は感染症と戦ってきたということを学ぶことが出来ます。