あまり知られていませんが、渋沢栄一は、若き頃、人を殺すことも、自ら死ぬことも恐れない無鉄砲な青年でした。
そんな死に急ぎ野郎の若き渋沢をスカウトし、徳川慶喜の家臣に招いたのが、平岡円四郎です。
平岡がいなければ、渋沢は幕末に命を落としていたことでしょう。
中国のウイグル族弾圧が、世界中から非難の的になっています。
中国のウイグル族に対する弾圧は現在に始まったことではありませんが、この問題がビジネス上の問題にまで発展し、日本企業もその渦中にあります。
ファストリを始めとする日本企業が、ウイグル族を、不適切な労働環境で労働をさせていたという疑いです。
これにより、アメリカ政府は、2020年12月ユニクロのTシャツの輸入差し止めを決定しました。
フランス政府は、ユニクロのフランス法人に捜索を開始しています。
これらに対する日本政府の対応は、いつものような静観です。オリンピック同様、時を待つだけの日本政府の対応には、呆れてしまいます。
仮に、ファストリを始めとする日本企業が黒であった場合適正化を図る為に動く、白であった場合日本企業を守る必要が、日本政府にはあります。
この問題は外交である為、政府が指針を示さないことには、企業は何も言うことは出来ません。
どっちつかずの静観は、日本がアメリカを抜くかのような大国であった時には良かったかもしれませんが、大国ではなくなっている現在の日本がしても効果はありません。
また、オリンピック開会式に関わる予定であった人達のいじめやホロコースト発言、またはデンべレやグリーズマン等の日本人差別発言、さらに数年前にハリウッドで明るみに出た性差別等、現代は差別等に対して、適正な言動が求められる時代です。
これは、時代が長期的に見ると概ね良い方法に流れていることが証明されているとも言えます。
私がよく理解出来るフットボールの世界においても、その選手が持つ性格や特性により、成功するか否かが決まる場面が多いです。
才能だけに頼っていては、どのような選手も、成功を続けることは出来ない時代です。
時間を守る、他の人をリスペクトする、人の話を聞く等の、ビジネスマンに求められるようなことも出来ないと、フットボール選手として、成功することは出来ません。
10代後半の選手をスカウトする時、その選手のプレイだけではなく、その選手の性格やチーム内での役割、生活スタイルや交友関係等も、評価をすることが求められます。
1人の選手の不適切な言動により、スポンサーが離れる時代です。
平岡園四郎のように、才能をみる目が求められますが、その才能は、現代においては、性格や生活スタイル、交友関係等も含まれます。
ただ、そのような枠にとらわれない存在が出てくることも、フットボールの魅力の1つでもあります。
これには、スポーツや政治だけではなく、仕事や家族間の関係等、どのようなことにも、当てはまります。