承認欲求は他者に求めるのではなく、自分に求める

 

 「大丈夫。僕最強だから。」

 「まぁ大丈夫でしょ。俺達最強だし。」

 「強くなってよ。僕に置いていかれないくらい。」

 『呪術廻戦』五条悟の言葉です。

 

 人生で1番長く一緒にいる人は、誰でしょうか?

 パートナーでしょうか?子どもでしょうか?友人でしょうか?

 人生で1番長く一緒にいる人は、自分自身です。

 そして、1番会話を重ねているのも、自分自身です。

 

 自己肯定感の高い人は、セルフトークが上手です。

 セルフトークとは、脳内または実際に口に出して、自分で自分に話しかける事です。

 1人でいる時には、実際に口に出して自分で自分に話し掛ける事も出来ますが、多くの場合そのような状態ではない為、セルフトークとは脳内で自分に話し掛けるものであるというイメージを持って頂ければわかりやすいかもしれません。

 

 

 「今日は、何を食べようかな?」

 「昨日はパスタだったから、今日はステーキにしよう。」

 

 レストランでメニューを決める時のセルフトークです。

 人は、上記のようなセルフトークを1日5万回以上行っていると言われています。

 1日5万回以上自身の脳内と会話をしている訳ですから、その言葉があなたの性格や思考、自己肯定感等に大きな影響を与えている事は、言うまでもありません。

 

 

 「すげー。この書類もう作っちゃったよ。私天才かも。」

 書類を1枚完成させる度に、このようなセルフトークを重ねていけば、あなたの性格や思考、自己肯定感等もポジティブなものに変化していきます。

 実験でも、自分に対して肯定的なセルフトークが出来る人の方が、問題解決能力が高い事が証明されています。

 

 「私なら出来る。」等というようなセルフトークを繰り返していると「私は素晴らしい」「私には価値がある」「私のやっている事には意味がある」等、高いセルフイメージが生まれます。

 人は、自分が意識できている顕在意識の中で生活をしていると思っていますが、私達の生活の95%は潜在意識により成り立っています。

 潜在意識は単純で、繰り返しのリズムにより強化されていきます。

 高いセルフイメージを繰り返す事で、潜在意識が強化され、高い能力を発揮出来るようになり、あなたの周りには同じように高いセルフイメージを持つ人が集まってきます。

 このような環境を構築する事が出来たら、成功するのは時間の問題です。

 

 

 これに対し「私には出来ない。」等というようなセルフトークを繰り返していると「私は何て駄目な奴だ」「私には価値がない。」「私のやっている事には意味がない。」等、低いセルフイメージが生まれます。

 潜在意識の中で、低いセルフイメージを繰り返す事は、自ら鬱病の闇の中に足を踏み入れるような行為です。

 セルフイメージを繰り返す事で、潜在意識は弱化され、低い能力しか発揮出来なくなり、あなたの周りには同じように低いセルフイメージを持つ人が集まってきます。

 このような環境で成功する事等、誰も出来ません。

 さらに、自分に自信がないと誰かに認めてほしいという承認欲求が強くなります。

 しかし、常に承認を求めていると、相手は煩わしくなってしまう為、良い人間関係を構築する事は困難となります。

 

 承認欲求は、他者にではなく、自分に求めましょう。

 承認欲求を自分で満たしてあげる事が、高いセルフトークをする為のはじめの一歩となります。