「俺だって最初はストライカーになりたかった。」
「お前は天才だ愛空。その恵まれた体格を活かして戦うんだ。」「チームのためにポストプレイをしなさい。」「お前がいれば他のアタッカーが機能する。」
「誰かのために。チームのために。指導者(オトナ)は、いつもそう言った。」
「でも監督、俺は世界一のストライカーになりてぇの。もっと足元とか、ゴールを奪える戦い方がしたい。俺がやりたいサッカーを試させて下さい。」
「ダメだ。サッカーはチームで勝つためのスポーツだぞ。そのために指導者がいる。規律を守らなきゃ試合には出さない。」
「指導者(オトナ)は、みんな咲いていい芽にしか水を上げない。計算できる花以外は、咲くことを許さない。そして咲く場所すら決めつけられて、気付いた時には皆同じ花になってるんだ。それは俺も例外じゃなく、気付いた時には咲き方を忘れていた。」
『ブルーロック』愛空と彼に咲き方を忘れさせた指導者(オトナ)との会話です。
目上の人を敬うのは、その経験や知識等から多くの事を学ぶ事が出来るからです。
しかし、何も学ぶ事をせず、歳を重ねただけでは、その人からあなたが学ぶ事はありません。
私は、ただ年齢を重ねただけの人に敬意を払う必要等ないと思います。
早く生まれただけ、早く入学しただけ、早く入社しただけ、このような人にも敬意を払う事が日本社会ではいまだに求められます。
敬意を払う人を間違えない事です。
「監督、最近オレサッカーが楽しくないっす。」
「おいおい何言ってんだ愛空。中学生タイトル総なめチームのレギュラーFWだろ?ゴールは少ないが、お前はアシストで貢献してる。お前の未来は明るい。プロになるのも夢じゃないんだぞ。」
「それでそこそこ稼いで‥女子アナと結婚して‥そこそこ幸せで‥そんな人生で俺は満足できません。」
「は?」
「俺、世界一のストライカーになれますか?」
「‥なれるさ。可能性はある。」
「俺はなれないと思います。‥なれるって信じてた俺がいつの間にか死んでたから。」
「別に指導者(オトナ)のせいにはしたくない。貫き通せなかったのは俺自身だから‥。誰かのためが染みついてしまった‥。俺のストライカーとしての人生は、ここで終わりにしよう。」
「監督‥俺世界一のDFになりたい。今度は、誰にも譲らない。指導者(アンタ)が大量生産してるつまんねえストライカーたちを俺は‥DFとしてブチ壊したい。もう誰かのためにサッカーはしない。俺は俺のために、この花を咲かせたい。でも、いつかもし、日本(このくに)に咲こうと踠く本物のストライカーが現れた時、俺はその蕾を絶対に摘まないと誓う。そして、手を差し伸べて咲けと言える人間になりたい。」
再び『ブルーロック』愛空と指導者(オトナ)の会話です。
観察力のない人ほど、人を型にはめて理解した気になります。
相手を見ず、自分の浅はかな考えだけで物事を理解しようとしては、そこで成長は止まってしまいます。
教師や医師等、頭が良いはずの人が大人になってから、成長が止まっている人が多いのも、ここに理由があります。
また、電車の中で他人の迷惑を顧みない人、自転車のベルや車のクラクションにキレる人、マスクをつけずに大声で話す人等も、良識がないというよりも、観察力がないのです。
そして、そのような人は、人を観察する能力が欠乏しているので、仕事や家庭に問題を抱えている人が多い事も特徴です。
大切なのは、変な思い込みを持たずに、目の前の現実を観察する事です。