「失敗じゃないわ。」
「失敗というのは、同じ過ちを繰り返すこと。はじめてチャレンジしたことで良い結果が出ないのは当たり前。それを失敗と思うことなんてないわ。」
『インベスターZ』初めて株式投資に挑戦し失敗をした友人に掛けた藤田美雪の言葉です。
子どもに失敗をさせたくないと思っている親は、多いです。
怪我をさせたくない、泣いている姿を見たくない等、そのように感じるのはヒトの本能として当然であると思います。
しかし、その思いに共感するとともに、子どもの時から失敗を多く経験した方がいいとも感じています。
たとえば、子どもはよく泣きます。
子どもは成長や発達の過程で、様々な泣く経験をする事で、耐性を身に付けていきます。この耐性があるから、大人は子ども程泣いたりしません。
また、兄弟がいれば兄弟喧嘩をします。しかし、日頃喧嘩をしてこなかった子どもは、初めて喧嘩をすると大きなショックを受けるとともに、仲直りの仕方等もわからないかもしれません。
他にも、これまで失敗した経験がない高学歴の人が、受験や就活、仕事等で失敗すると、うつ病になる等、人生のやり直しが出来ないような精神状態になってしまう事があります。
子どもの頃から、様々な経験をし、失敗を多く経験していれば、人生を狂わせてしまう程の大きなショックは受けにくくなります。
もちろん、病気や大怪我等、修復不可能な失敗をさせないようにする事は、親の役割です。
それ以外の子どもがする程度の失敗は、大概が取り戻す事が可能な程度の失敗です。
失敗を乗り越える力を身に付けるには、失敗を繰り返していくしかありません。
そして、失敗を恐れなくなれば、挑戦の回数が増えていきます。
挑戦する回数が多ければ、それだけ成功する可能性も高くなります。
経験は、成功であっても、失敗であっても、とても大切です。
だからこそ、子どもの頃から、たくさん失敗させた方が、多少の失敗で人生を狂わす事のない大人に成長するのではないかと感じています。