撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ

 

 「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ。」

 『コードギアス反逆のルルーシュ』ルルーシュの言葉です。

 

 撃たれる覚悟がないにも関わらず、人を撃つ人が多いです。

 人を撃つとは日本の場合、銃で撃つ事ではなく、多くの場合、言葉で人を攻撃する事を指します。

 

 人の心のガソリンは、無限ではなく、有限です。

 撃たれ続けていれば、心のガソリンは枯渇し、心が動かなくなり、そして、身体も動かなくなってしまいます。

 

 どうでもいい人や、バカな人、向き合う価値のない人からの言葉はスルーすればいいのですが、これらとともに、他の仕事やプライベートの大変さ等が重なると、普段出来ていたスルーが上手く出来ない時があります。

 そして、疲弊した心の矛先は、家族等、あなたが最も大切にしなければならない人に向かってしまいます。

 私は、頭の中だけでこの無限ループを繰り返してしまった結果が、自殺の1番の要因ではないかと考えています。

 

 

 心理学では、批判や悪口は投影であると捉えます。

 批判や悪口を言う人は、何かが起こった時に、人のせいにします。自分に省みるという負担の掛かる事は避け、他者を攻撃するという最も手軽な方法で、自らの自尊心を保つという未熟な人です。

 投影は、未熟な防衛機制の1つなのです。

 

 批判や悪口を言う人は、実は自分の心が不安でいっぱいになっています。

 他人の批判や悪口ばかり言っていても、何の得にもなりませんが、自尊感情が低すぎるあまり、批判や悪口ばかりを言っている人は、その事に気付く事もありません。

 

 誰かに攻撃された場合、相手がこちらに自分の嫌な部分を投影している事を忘れないようにしましょう。

 相手が未熟な防衛機制を使った理由は、本人が自らに不快な感情を抱いているからです。

 このように考えると、批判や悪口を言う人を客観的に捉える事が出来、そのような未熟な相手に、自分自身の感情が揺さぶられる事がバカバカしく思えてきます。

 誰かに攻撃された場合「この人は、自分自身の事を不快に感じている未熟な人なんだな。」程度に受け止め、スルーしましょう。

 

 もちろん、撃たれる覚悟がある人からの批判には、真摯に向き合う価値があります。

 投影という未熟な防衛機制を繰り広げるような人の相手をしている時間は、あなたにはないはずです。

 さあ、今日も素晴らしい1日を始めていきましょう。