故郷への1番の恩返し

 故郷に残ることこそが故郷への恩返しであると主張する人がいますが、私はそう考えません。
 故郷への1番の恩返しは、故郷から離れた場所で他者に対し、「私は〇〇県〇〇市出身です。」と伝えることではないでしょうか。
 これ以上の故郷への恩返しがあるでしょうか。
 その他者は、その人に会わなければ、その土地のこともその土地の名前すらも生涯知りえなかったことでしょう。
 1度故郷という壁の外に出ることで、初めて故郷への恩返しをすることができます。