敵の成長を描く

 『僕のヒーローアカデミア』では、敵の成長も描きます。  多くの場合、主人公の前に現れる敵は、その時点で強さも地位も、さらには哲学や信念に近いものも持ち合わせていきます。  その強大な敵に挑むことで、主人公が成長するストーリーとなります。  しかし、『僕のヒーローアカデミア』では主人公の前に現れた敵は、ただの暴力好きな未成熟な青年でした。  敵自身、様々な壁を知り、乗り越え、仲間を使うことを覚え、哲学や信念を獲得していきます。  物語の楽しさは、敵の魅力に懸かっています。  それを知ってか、知らずか、敵が成長する度に、物語に凄みが加わってきているような気がします。