料理で体を作る‥そういう考え方したことなかったなあ。毎日のメシで、あいつらの体作りの補助ができるのか2

 

 「料理で体を作る‥そういう考え方したことなかったなあ。毎日のメシで、あいつらの体作りの補助ができるのか。」

 『ONEPIECE』サンジの言葉です。

 

591話 エール・サンジ - ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

 

 

 甘い物好きな人が、ダイエットで、砂糖を控えめにしようとしても、中々上手くいきません。

 その理由は、砂糖には「依存性」があるからです。

 甘い物が「依存」を引き起こす事を、動物実験で示した研究が、複数あります。

 

 

 プリストン大学の研究では、1日2~4時間砂糖水を与えられたネズミ達は、僅か2~3日で砂糖水ジャンキーになりました。

 上記のネズミ達に、砂糖水と食べ物を一緒に出すと、食べ物には目もくれず、1日中砂糖水ばかり飲んでいたそうです。

 

 さらに、砂糖水依存症になったネズミに「モルヒネ」や「ヘロイン」の過剰摂取の治療に使われる「ナロキソン」という薬を投与しました。

 すると、ネズミは、歯をガチガチ鳴らし、頭を前後に揺さぶり、ピクピク震えるという、麻薬の離脱症状そのものの姿が、見られました。

 砂糖が脳を刺激し「脳内麻薬(脳内モルヒネ)」を作らせて、依存症を引き起こす事が、動物実験で証明されました。

 

 

 このように、砂糖の依存性は「モルヒネ」や「ヘロイン」に匹敵するのです。

 砂糖の摂取量を減らす事は、良い事ですが、急激に減らすと離脱症状が起こる為、少しずつ減らしていく事が得策です。

 

 

 ジュースを飲みのであれば「果汁100%ジュース」や「カロリーオフのスポーツドリンク」を選択される方も多いのではないでしょうか?

 しかし、それでは、問題は解決しません。

 

 ジュースの実態は、砂糖がたくさん入った「不健康ドリンク」です。

 これは、私の持論ですが、ジュースのような砂糖を飲むのであれば、ケーキを食べた方が、良いと考えています。

 

 

 ジュース350mlに含まれる砂糖は、40gです。

 これは、砂糖大さじ4杯分に相当します。

 

 では「果汁100%ジュース」は、どうでしょうか?

 240mlパックのオレンジジュースやアップルジュースには、25gの砂糖が含まれています。

 

 「スポーツドリンク」にも、注意が必要です。

 ある「スポーツドリンク」のラベルには「製品100mlあたり炭水化物30g」と表示されています。

 一見、砂糖は含まれていないように見えます。

 

 しかし、この「スポーツドリンク」には、500ml中に30gの砂糖が入っていました。

 「炭水化物」とは「糖質」と「食物繊維」の総称であり「糖質」の中に含まれる「糖類」の1種が、砂糖なのです。

 砂糖が入っていないように思わせようとするメーカーの思惑を感じずには、いられません。

 

 

 砂糖の摂り過ぎで起きる代表的な疾患の1つが「2型糖尿病」です。

 「糖尿病」には、膵臓から「インスリン」が殆ど出ない「1型」と、生活習慣の乱れにより「インスリン」の作用不足が生じる「2型」があります。

 ジュースを飲む習慣のある人は、そうでない人と比較し「糖尿病」の発症リスクが、25%高くなります。

 

 また、砂糖消費量の多い国程「2型糖尿病」の発症率が高く、砂糖消費量の少ない国程「2型糖尿病」の発症率が低いという研究データもあります。

 

 

 

 砂糖は、身体に悪いからという理由で「ゼロカロリー甘味料」を使われている人も多いのではないでしょうか?

 私自身も、大学生の時「ゼロカロリー甘味料」を、よく使っていました。

 当時「栄養学」の教授に「ゼロカロリー甘味料をたくさん使っても、身体に問題はないか?」と質問をした記憶があります。

 その時の、彼の返答は「問題ない。」でした。

 

 しかし、マニトバ大学が、37の「人工甘味料」を使った体重管理に関する治験論文をメタ分析した研究では、日頃より「人工甘味料」を使用している人は、摂取していない人と比較し「肥満」「糖尿病」「心疾患」のリスクが高くなっている事が、わかりました。

 

 「カロリーゼロ」のはずなのに、何故かえって太ってしまうのでしょうか?

 「人工甘味料」は、砂糖よりも、格段に甘いです。

 その為、慣れていくと、味覚が鈍くなり、より甘いものを求めるようになります。

 

 そして、ここが最も重要な部分ですが「人工甘味料」が「インスリン」を放出させる仕組みは、砂糖を変わりないのです。

 大量に放出されれば、血液中の「ブドウ糖」が「脂肪組織」に取りこまれて、太ってしまうのです。

 

 

  ★アスパルテーム:糖質ゼロのジュースによく利用されており、甘さは砂糖の200倍

  ★アセスルファム:ジュースを中心に、お菓子・麺つゆ等食品全般に利用されている

  ★スクラロース:ジュースを中心に、アイス・パン等食品全般に利用されており、甘さは砂糖の600倍

 

 

 商品を購入する時の、成分を見てみて下さい。

 あらゆる商品に、上記の「人工甘味料」が含まれています。

 ジュース・お菓子等は勿論、プロテイン・栄養ドリンク・微糖コーヒー等にも、含まれています。

 

 私は、数年前から「人工甘味料」よりも「砂糖」を選択するようにしています。

 「人工甘味料」であれば「砂糖」を摂取した方がマシであるというのが、現在の私の解です。

 

 

 ダイエットをする際には、運動に頼るのは、無理があります。

 体脂肪1㎏を燃やすには、水泳なら14時間、ランニングであれば12時間の運動が必要になります。

 

 運動は、ダイエットの為にするのではなく、心の健康と脳を正常に働かせる為にするものです。

 ダイエットをするのであれば、食べる量を減らす事が、1番の近道です。