新しい価値観の創出

 天才とは、その人にしか思いつかないアイデアを創出し、そのアイデアを社会に定着させることができる人だと思います。
最近で言えば、スマートフォンやライン、フェイスブック等のアイデアでしょうか。
 戦国時代、織田信長もそのような天才でした。
関所を廃止し、各地の交流を盛んにしました。さらに、自らの城下町の商品売買には税をかけませんでした。
 これにより、多くの人が信長の城下町に集まりました。
現在では信じられませんが、当時の岐阜は日本一の賑わいを見せたと言います。
 また、武功をあげた家臣に対し、茶道具を報酬として渡しました。
当時の報酬といえば、領土や金等でした。
 これに対し、信長は茶道具を報酬にし、茶道具に新たな価値を見出しました。
家臣は、こぞって茶道具を欲しがり、茶道具の価値は瞬く間に高い物になりました。
 当時は、茶道具で城が買えるとさえ言われていました。
これも信長の思惑の1つです。
 家臣に渡すことができる領土には限りがあります。これに対し、茶道具を領土等と同等の価値をつけ、家臣を飽きさせることなく、競わせました。信長は、新しい価値観を作り出す天才でした。