新政府綱領八策

 歴史上の人物で常に人気上位にランクする人物として、坂本龍馬がいます。
海軍創設・株式会社設立・薩長同盟・大政奉還・日本人初の新婚旅行等、龍馬の実績は誰もが知る所です。
 そのなかでも、私が最も衝撃を受けたのが、「新政府綱領八策」です。
これは、龍馬が幕末以降の日本を描き、日本を取りまとめる約束事のようなものです。
 龍馬は、新政府綱領八策において、何十年も先の日本の姿を描いています。
たとえば、憲法設立や二院制による議会制民主主義、身分ではなく有能な人物を募るための選挙等です。
 幕末当時においては、龍馬のような未来を描いた発想を持てた人は誰もいないでしょう。
当時の志士は、幕府をどう倒そうかという事しか考えが及ばなかったはずです。
 そして、龍馬は幕末以降の国政を司る人物を書面に並べ、西郷隆盛に見せます。
それを見て、西郷は驚き、龍馬に言います。「一番肝心な坂本さんの名前がどこにもないが・・・。」
 これに対し、龍馬は答えます。「わしは、世界を相手にビジネスを始めるからな。」と・・・。
これを横で見ていた後の外務大臣陸奥宗光は、「西郷よりも坂本の方が何倍も大きく感じた。」と振り返っています。
 龍馬の興味は、国政からビジネスに移り、視点は世界に向けられていました。