猫の飼育数が2年連続で犬を上回り、空前の猫ブームと言われています。
しかし、実は平安時代や江戸時代にも猫ブームは起こっていました。
首輪と紐でつながれていた平安時代の猫は上流階級のペットとして宮中で大切に飼われていました。
江戸時代になるとネズミ対策として放し飼いとされ、数も増え、瞬く間に庶民の生活の中に入ってきました。
猫好き町人の代表ともされる浮世絵師歌川国芳の作品には、江戸の猫が生き生きと描かれています。
そして、猫は歴代の天皇の心を癒し、『源氏物語』にも登場し、豊臣秀吉や徳川家康等の戦国武将とも接点を持ち、夏目漱石の出世作となる等、日本史に深く関わりがあります。
猫という視点から日本史を振り返るのも面白いかもしれません。