「春は夜桜。夏には星。秋には満月。冬には雪。それで十分酒は美味い。それでも不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証拠だ。」
『るろうに剣心』比古清十郎の言葉です。
4月5日~4月19日までを、二十四節季において、清明と呼びます。
清明という名の如く、清々しい春の風が惹き、天地が明るい空気に満ちて、草花が一斉に芽吹く季節です。
また、新生活が始まる人も多く、どこかモヤモヤしていた心が、明るく晴れ渡るように感じる季節でもあります。
清明の旬のものは、①グレープフルーツ②パクチー③サワラです。
①国産のグレープフルーツは、4~5月が旬です。
グレープフルーツは、寒性で熱を冷まし、「行気」「和気」等、気の巡りを良くして、胃の調子を整える作用や解毒の力があります。
春に高ぶる肝を穏やかにしてくれる為、胃もたれ・食欲不振・二日酔い、そして、ストレス対策にも効果があります。
②パクチーは、抗酸化作用があるBカロテンが、豊富な野菜です。
老化対策となるBカロテンが、50gで1日の目安摂取量をクリアする程、多くのBカロテンが入っています。
また、Bカロテンは、体内でビタミンAに変換される栄養素の為、皮膚や粘膜の健康維持にも役立ちます。
③魚に春と書き、鰆(サワラ)。
サワラは「竣補」とも呼ばれ、補う力がとても強い事から、薬膳でもよく使われる食材です。
「竣補」は、病気の後や産後の弱った身体も回復してくれる程、補う力が強い事が特徴です。
食事が美味しくなる最も重要な要素は、2つです。
1つは、空腹である事。
もう1つは、旬の食材を味わう事です。
旬の食材を味わい、心と身体に、栄養を補給して、今日も新しい事に挑戦していきましょう。