「春は夜桜。夏には星。秋には満月。冬には雪。それで十分酒は美味い。それでも不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証拠だ。」
『るろうに剣心』比古清十郎の言葉です。
4月20日~5月5日頃までを、二十四季節において、穀雨と呼びます。
穀雨は、やわらかな春雨が田畑を潤し、恵の雨となる頃を指す穀雨は、春の終わりを告げる季節です。
田植えや種まきの準備が始まり、ゴールデンウィークに差し掛かる季節でもあります。
穀雨は、春の終わりにあたるので、肝の疲れが溜まり、春の不調が現れやすい時期でもあります。
4月も下旬に入り、新しい環境で頑張り、張り詰めていた心と身体が、休息を欲している事でしょう。
ストレスからくる不眠や胃腸トラブル等に見舞われやすい季節ですが、気候としては、春らしい過ごしやすい時期です。
この後に控える梅雨や猛暑に備える一時の休みの期間を捉え、補給に重点を置く事も、1つかもしれません。
穏やかな気候の下、よく食べ、よく動き、よく寝る。
そして、疲れ過ぎないように、自らの心と身体を、いたわる事も大切です。
また、4月18日~5月5日は、春の土用でもあります。
土用という言葉には「土」という字が入っています。
五行説は、自然界に存在する「木・火・土・金・水」という5つの構成要素と、その特性から成り立つ思想です。
土は、万物を生み出す場所とされています。
そこで、年に4回ある土用の時期は、全てを生み出す場所とされています。
全てを生み出す土用の時期は、自分自身と向き合う事に最適な時期でもあります。