春は夜桜。夏には星。秋には満月。冬には雪。それで十分酒は美味い。それでも不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証拠だ12

 

 「春は夜桜。夏には星。秋には満月。冬には雪。それで十分酒は美味い。それでも不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証拠だ。」

 『るろうに剣心』比古清十郎の言葉です。

 

 

 5月21日~6月5日までを、二十四節季において、小満と呼びます。

 小満とは、草木が茂り、あたりが満ち始めるという意味です。

 色とりどりの紫陽花や紅花は盛りを迎え、その年の新芽で作られる新茶が出回る季節です。

 

 万物の生命がエネルギーに満ち、気温が上昇し、夏らしさが感じられます。

 人間の身体も自然と同じく、徐々にエネルギーに満ちていかなければなりませんが、活動的な季節ゆえに忙しくしてしまい、気付けば、外食ばかり・睡眠時間が足りない・休みが取れない等という人も多いのではないでしょうか?

 

 

 忙しさから胃腸が弱り、気が足りない状態に陥りやすい時期です。

 立夏に続き、五月病を引きずり、元気がない状態の人が増え、身体の疲れから、心の疲れへと繋がっていきます。

 

 五月病は、こじらせてしまうと、鬱病・適応障害・睡眠障害等に繋がる恐れもあります。

 環境や立場等から逃げ出せない状況にいる人も多いと思いますが、無理をしてでも休む時間を作りましょう。

 人生は、仕事以上の長い戦いです。

 時には、戦略的休息を取る事も必要となります。

 

 

 大気がエネルギーに満ちる季節ですから、その陽気の大元となる太陽の光を浴びる事がお勧めです。

 仕事や子育ての関係上、現実的ではない人も多いかもしれませんが、朝に散歩をする事が最も効果的な太陽の光との付き合い方です。

 朝、太陽の光を浴びながら散歩をすると、セロトニンが活性化されます。

 

 セロトニンは、心の安定・癒し・安らぎの元となる幸福物質です。

 脳内物質の指揮者とも呼ばれ、ドーパミンやノルアドレナリン等を調整し、気持ちや感情を安定させてくれます。

 その為、午前中の仕事や勉強がはかどります。

 さらに、おまけとして、血行が満ち表情が明るくなる為、モテるというおまけも付いてきます。

 

 私は、高校時代、学校以外では、ほとんど勉強をしていないにも関わらず、勉強が出来る事が不思議でした。

 その要因は、毎朝6時30分より、朝練をして、太陽の光を浴びていたからかもしれません。

 

 

 草木が茂り、あたりが満ち始める小満の季節。

 季節に合わせ、私達の、心も身体も、満たしていきましょう。