「春は夜桜。夏には星。秋には満月。冬には雪。それで十分酒は美味い。それでも不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証拠だ。」
『るろうに剣心』比古清十郎の言葉です。
6月21日~7月6日までを、二十四節季において夏至と呼びます。
夏至は、太陽の中心が夏至点を通過する昼が最も長く、夜が最も短い日々の事を指します。
夏至には、大気中の「陽気」がピークに達します。
夏至の前半は、まだまだ梅雨が明けず、ジメジメとしています。
梅雨でジメジメしつつも、内なる気持ちの盛り上がりを感じる人も少なくないかもしれません。
田に半夏生というドクダミ科の花が咲く事から、夏至から11日目の雑節を「半夏生」と呼びます。
中医学的には、運動や入浴等で意識的に汗をかき、身体に湿気や熱を溜めないようにする事が大切です。
気候は、夏至以降どんどん暑くなっていきます。
夏は五臓の心が活発になりますが、絶えず動き続ける心は、陽気の塊です。
陽気は熱の為、外からの熱に弱いものです。
その為、夏は心に負担が掛かりやすくなります。
「清暑」という考えの下、暑さを清め、体内に籠もった湿気や熱を意識的に取り除いていきましょう。