「春は夜桜。夏には星。秋には満月。冬には雪。それで十分酒は美味い。それでも不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証拠だ。」
『るろうに剣心』比古清十郎の言葉です。
2月19日~3月5日までを、二十四節季において「雨水(うすい)」と呼びます。
「雨水」は、雪や氷が溶け、台地が潤い始める時期です。
ウグイスが鳴き、草木の芽が出始め、春一番が吹く等、春の足音が間近に感じられます。
「雨水」の旬の食材は①イカ②春キャベツ③金柑(きんかん)です。
①イカは、肝の働きを助け、血液を補う、春先に最適な食材です。
血液を補ってくれる為、貧血・月経不順・不正出血等、女性特有のトラブルにも効果的です。
「高タンパク低脂質」であり、体内でコレステロールを減らす作用がある「タウリン」を豊富に含むイカは、身体に気を遣う全ての人の味方となる食材です。
②キャベツは1~3月が旬で、春キャベツは3~5月に旬を迎えます。
キャベツは、胃腸を元気にしてくれ、脾を補う、まさに食べる胃腸薬です。
キャベツは「補五臓」といって、肝・心・脾・肺・腎全ての働きを高めてくれます。五臓は、感情とも繋がりますので(五志)、心の安定にも寄与されます。
③金柑は、気の巡りを良くして、肝の働きを助ける温性のフルーツです。
酸味と甘みがあり、消化を助け、痰を解消して咳を鎮めてくれます。
「ビタミンC」の宝庫と呼ばれるレモン同等、潤いのある肌作りを助け、抗酸化作用で、美白の効果もあります。
食事がおいしくなる重要な要素は、2つです。
1つは、空腹である事。
もう1つは、旬の食材を味わう事。
旬の食材を味わい、心と身体に栄養を補給して、今日も人生を乗り切っていきましょう。