「春は夜桜。夏には星。秋には満月。冬には雪。それで十分酒は美味い。それでも不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証拠だ。」
『るろうに剣心』比古清十郎の言葉です。

二十四節季において、1月20日~2月3日までを「大寒(だいかん)」と呼びます。
「大寒」は、1年の中で、最も寒さが厳しい時期です。
「大寒」は、二十四節季の最後の節季であり、春に向かっているとはいえ、寒さのピークを迎える季節です。
♦-41℃
1902年北海道旭川市において、記録された日本国内の観測史上、最も低い気温です。
この気温が観測されたのも「大寒」でした。

☆南天(なんてん):「難を転じて福をなす」という意味から、縁起が良いと考えられています。正月飾りや祝い事などにもよく使われています。
☆福寿草(ふくじゅそう):福寿草は多年草ですが、大寒の時期になると光沢のある黄色い花を咲かせて、花期後には金平糖のような果実をつけます。

「大寒」という1年で最も寒さが厳しい時期においても「南天」「福寿草」等「大寒」に旬を迎える植物があります。
「福寿草」は、春一番に咲く花として、この名がつけられました。
「大寒」の旬の食材は、①鰤(ぶり)②りんごです。
①鰤は、成長とともに、名前が変わる出世魚です。
☆関東:ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
★関西:ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ
「辞書の中で最も美しい言葉は、関税だ。」
今日、大統領に就任するトランプの言葉です。
♦1兆4,541億円
日本の食品・農林水産物の輸出総額です。
日本の輸出総額は、コロナ渦の中でも増額を続け、10年連続の過去最高の輸出額を出しています。
ここ数年間、アメリカへの輸出商品として、輸出額が増額しているのが「鰤」です。
2023年においては、前年比+55億円という数字を出しています。
古くは天皇家の「御用魚」として貴重な魚として扱われてきた「鰤」は、現代においては、日本人に限らず、アメリカを始めとした世界中から求められる日本を代表する商品となっています。

♦新石器時代から始まる
②りんごの歴史は古く「新石器時代」から始まっていたとされています。
「新石器時代」とは、紀元前10,000年前~紀元前2,000年前の時代を指し、日本においては「縄文時代」を指します。
約4,000年前から、りんごは、人為的に栽培されていたとされています。
♦禁断の果実
旧約聖書の一節で、アダムとイブは神の命に背いて「禁断の果実」を口にしてしまったために、楽園を追放されてしまいました。
この場面は人間の「原罪」が生まれた瞬間として多くの宗教画のテーマとなっており、そのほとんどで禁断の果実として「リンゴ」が描かれています。

現代においても「禁断の果実」が、存在します。
それは「スマホ」です。
10年程前までは、10代・20代の若者のみが、スマホを離す事が出来ませんでしたが、10年経った現在においては、60代・70代の人もスマホを離す事が出来なくなっています。
♦53%の人が、1日3時間以上スマホを見ている
「スマホ」は、現代の生活において、必要不可欠なものである事は、言うまでもありません。
しかし「スマホ」は、使い方次第で、私達の集中力・心の平穏・幸福感等を、著しく低下させる要因となります。
そして、その「禁断の果実」を作った会社は、偶然か必然か「Apple(アップル)」です。
「禁断の果実」との付き合い方は、あなたが、決める事が出来ます。
食事が、美味しくなる重要な要素は、2つです。
1つは、空腹である事。
もう1つは、旬の食材を味わう事。
旬の食材を味わい、心と身体に栄養を補給して、今日も人生を乗り切っていきましょう。