春は夜桜。夏には星。秋には満月。冬には雪。それで十分酒は美味い。それでも不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証拠だ43

 

 

 「春は夜桜。夏には星。秋には満月。冬には雪。それで十分酒は美味い。それでも不味いんなら、それは自分自身の何かが病んでいる証拠だ。」

 

るろうに剣心北海道編、6巻出てた。 色々ボリューミーな巻だった。 三分の.. | やぐち さんのマンガ | ツイコミ(仮)

  

  『るろうに剣心』比古清十郎の言葉です。

 

 

 

 二十四節季において、4月20日~5月5日頃までを「穀雨(こくう)」と呼びます。

 やわらかな春雨が田畑を潤し「恵の雨」となる頃を指す「穀雨」は、春の終わりを告げる節季です。

 田植えや種蒔きの準備が始まり「穀雨」の終盤には「ゴールデンウィーク」に差しかかります。

 

 

 

  1948年:祝日法が制定され、5月3日が「憲法記念日」、5月5日が「こどもの日」として祝日となる

  1985年:祝日法が改正され、祝日の間の平日も休みに出来るようになる
 
  1989年:昭和天皇の崩御により、4月29日が「みどりの日」に変わる
 
  2007年:5月4日が「みどりの日」と正式に決定し、4月29日は「昭和の日」となる
 
 
 
 では、何故「ゴールデンウィーク」と呼ばれるようになったのでしょうか?
 
 
  ☆1951年映画会社の大映が、映画の宣伝の為に「ゴールデンウィーク」と名付けた
 
  ★連休中のラジオの視聴率が高かった事から黄金週間と呼ばれ、それが後に「ゴールデンウィーク」と呼ばれるようになった
  
  ☆マルコ・ポーロが日本を「黄金のジパング」と呼び、その時期を「ゴールデンウィーク」と呼ぶようになった
 
 
 上記のような説が、有力なようです。
 
 
 
 
 
 
 2009年5月、イギリス・マンチェスターをランニングしていると「グリーンティー」と、イギリス人に声を掛けられました。
 
 海外においては、お茶は日本を代表するものであるという認識がされているのだなという事を、私は、身をもって経験しました。
 
 
 
 緑茶の輸出実績(世界)グラフ
 
  
 
 近年緑茶の輸出額は増加の一途を辿り、2021年においては、204億円にも達しています。
 
 2022年には、219億円となっています。
 
 お茶を飲む日本人は減ってきていますが、お茶を飲む世界の人は、増えているのです。
 
  
 
 
 
 
  …夏も近づく八十八夜…
  …野にも山にも若葉が茂る…
 
  …あれに見えるは茶摘みじゃないか…
  …あかねだすきに菅(すげ)の笠…
 
 
  「茶摘みの歌」です。
 
 
 
 誰もが1度は聞いた事がある「茶摘みの歌」ですが、実は、作詞者・作曲家ともに、不明の歌です。
 
 「茶摘みの歌」が、いつ頃から歌われていたのかは定かではありませんが、1912年文部科学省が編纂した「文部省唱歌」に記載されている事から、古くから日本人に馴染のある歌である事は、間違いありません。
 
 
 「八十八夜」とは「立春」から88日目にあたる日の事を、指します。
 
 
 

  ☆「八十八夜」は節目の日とされており、末広がりの「八」が二つあることから、縁起が良いとされてきた

  ★「八十八夜」に摘み採られるお茶は不老長寿の縁起物として重宝され、その新茶を飲むと1年を災いなく過ごせるとされている
 
  ☆八十八を組み合わせると「米」という字になることから、稲作をはじめ様々な農作物の作業を開始する目安の日とされてきた
 
 
 
  茶摘み時期を迎えた静岡のお茶どころ
 
 
 お茶の木は、ツバキ科ツバキ属の常緑樹で、ツバキを小さくしたような白い花が咲きます。
 自家不和合性の植物である為、めしべと同じDNAを持つ花粉では結実せず、自然にできた種が成長すると、親の木とは違う性質を持つようになります。
 
 このようにして茶の木が増えた茶園を「実生茶園」と呼び、個性豊かな茶葉がとれます。
 
 
 しかし、殆どの茶園では挿し木で増やされており、すべての木が同じDNAを持ちます。
 
 また、花に樹木の力が使われるのを防ぐため、つぼみの段階で摘まれることが多いです。
 
 
 
 緑茶には「カテキン・テアニン・カフェイン」と、3つの薬効成分が含まれています。
 
 
  カテキン:血圧や血糖値、悪玉コレステロールの上昇を抑制し、抗酸化作用、抗アレルギー作用などの効果が期待される
 
  テアニン:リラックス効果や睡眠改善作用、記憶力改善作用がある
 
  カフェイン:覚醒作用や利尿作用が期待出来る
 

 美味しい淹れ方はお茶の種類によって違い、番茶やほうじ茶は沸騰したお湯で30秒ほど、煎茶は80度のお湯で約1分、そして玉露は50~60度のお湯で2~3分蒸らすのが原則です。

 
 硬度50~100の軟水で入れると風味が損なわれないが、日本の水道水の約95%が軟水で、緑茶を淹れるのにふさわしい水です。
 
 茶袋に入れて水に浸け、一晩待てば水出しの緑茶も出来ます。
 
 水出しなら渋みがでにくく、香りを楽しめるので、これから暑くなる季節は、水出し緑茶を作ってみるのも、日本に住む特権の1つです。
 
 
 
 
  これから暑くなると、水出しの緑茶もおいしい
 
 
 日本一のお茶の産地である静岡県牧之原市。
 
 実は、この地を、日本一のお茶の産地にしたのは「戊辰戦争」で新政府軍に敗北した旧幕府軍の人達でした。
 
 
 敗北者達が刀を鍬に持ち替え、侍の精神を持ち続け、失敗を重ねて、紡いできたものが、お茶なのです。
 
 この続きは、また後程。
 
 
 
 「穀雨」の時期は、1年を通じて、最も新緑の美しい時期です。
 
 そこで、みずみずしい「新緑」のシャワーを浴びに、大きな公園や森林等、木に囲まれた場所に、足を運んでみるのはいかがでしょうか?
 
 東京に住んでいるのであれば、私のお勧めは「ムーミン・バレーパーク」です。