時に成果を上げること以上に、周囲にどう見られるかの方が大切になることがある

 「及川さん背中にも目があるみたいです。」

 「‥何でそれを知ってる‥?」

 「えっっ冗談‥冗談だよな‥。」

 「見るのも当然大事だけど、相手にどう見られてるかも計算に入れなきゃね。」

 『ハイキュー』日向と及川さんの会話です。

 

 かっこいいプレゼンテーションといえば、ジョブズを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、プレゼンテーションの元祖は意外ですが、発明王エジソンです。

 実は、エジソンが発明王と呼ばれている所以は、彼の広報テクニックにあります。よく調べてみると、彼が完全に自力で発明品を作り上げたことは1度もありません。

 電球を発明したのはエジソンであると伝わっていますが、電球を発明したのはエジソンではなく、ジョセフ・スワンです。

 エジソンがしたことは、竹を利用したフィラメントを使用すると、スワンの電球の寿命が延びることを発見したことだけでした。

 しかも、これはスワンとの共同研究により発見したものであり、どう考えても電球の発明には、エジソンよりスワンの貢献が大きかったことは疑いようがありません。

 では、何故現代に生きる私達はスワンという大発明家の存在を知らず、エジソンの方を偉人と評価しているのでしょうか?

 その答えは、エジソンがプレゼンテーションと宣伝が抜群に上手く、大衆の記憶に自らを刻みつけたからです。

 スワンは、黙って実験に没頭していたのみで、自らの発明を宣伝したことはありません。

 

 ある日、エジソンは1人の記者を研究所に招待しました。

 4分程経過した頃に、エジソンは記者を外に連れ出しました。

 記者が「あの電球は、どれ位長く光を出せるのですか?」と質問をすると、エジソンは「半永久です。」と嘘をつきます。

 実際は5分しか光らせることは出来なかったのですが、彼の嘘により、新聞に大きく取り上げられ、多額の研究費を集めることに成功しました。

 これにより、ニコラ・テスラを始めとする優秀な社員達とともに、電球の研究に集中することが出来ました。

 その後、エジソンの会社は、竹を利用した炭素フィラメントを使うことで、電球が日常生活で使える程長く光ることを発見しました。

 この発見のプレゼンテーションは、ある日突然ある街の至る所に電球を設置して、夜になったらその電球を点け、街を照らすというものでした。

 記者達を集めて発表する従来の方法よりも、夜になれば真暗になっていた時代に、街を照らすという演出がどれ程のインパクトを与えるかは想像に難くありません。

 エジソンは、狙い通り世界中から注目を集めることに成功しました。

 

 Google創業者ラリーページは、12歳の頃ニコラ・テスラの伝記を読み「アイデアだけでは意味がない。そのアイデアを世界中に拡げるビジネスにしなければ、意味がないんだ。」と涙したそうです。

 エジソンから、ビジネスは成果を上げること以上に、それを印象的に見せる工夫が大切であることを学ぶことが出来ます。