木兎さんは本気には本気で応えなくてはと思わせる人だと思う

 

 ‥中学、一生懸命やった。言われた事をやった。仲間の多くは、怒られないプレーをした。とくに疑問は持ってなかった。バレーは、好きでも嫌いでもなかった‥

 

 ‥漠然とスターだと思った‥

 ‥衝撃的だった。こんな風にバレーボールをする人は身近で初めて見た‥

 

 「なあアカシくんだっけ?」

 「赤葦です。」

 「ちょっとだけスパイク練習付き合ってくれない?」

 「ちょっとじゃねえ。」

 「アカシ、お前のトス最高だぜ。」

 ‥すごい。ストレートに人に褒められるってすごい嬉しいなあ‥

 

 「‥赤葦、ちょっとだけスパイク練習付き合って。」

 「‥はい。」

 ‥木兎さんは、本気には本気で応えなくてはと思わせる人だと思う‥

 『ハイキュー』赤葦の中学時代の回想と木兎との出逢い、試合に負け落ち込む中、次の一歩を踏み出す木兎と赤葦の言葉です。

 

 

 万有引力の法則によると、全ての物質は、お互いに見えない引力で引っ張り合っています。

 たとえば、テーブルとコップの間にも目に見えない引力が働いていますし、あなたとあなたの家族との間にも見えない引力が働いています。

 つまり、宇宙にある全てのもの、地球や月、火星等、あらゆるものの間には引力が働いているのです。

 電子や陽子、中性子等、ミクロの世界でも、同様に引力が働いています。

 

 そして、この引力の大きさは物体の質量に比例し、お互いの距離の二乗に反比例します。

 地球のように質量が大きい物体程引力が大きく、米粒のように質量が小さい物体程引力が小さくなります。

 また、2つの物体の距離が近い程引力が大きくなり、距離が遠い程引力は小さくなります。

 お互いの距離の二乗に反比例するとは、距離が2倍になった場合の影響力は2分の1、距離が4倍になった場合の影響力は4分の1になる、つまりお互いの距離が離れる程に影響力が小さくなるという事です。

 

 これは、人間関係にも当てはまります。

 人の影響力の大きさは、その人が学んできた知識や経験、実績等の大きさに比例します。

 万有引力の法則でいう引力が、人の場合では、知識や経験、実績等に例える事が出来ます。

 たくさんの事を学び、挑戦し、失敗と成功を繰り返してきたような人は、その分だけ人に与える影響が大きくなります。

 

 また、万有引力の法則でいう引力がお互いの距離の二乗に反比例するという事は、人は最も身近な人の影響を受けるという事です。

 たとえば、職場で働く人達が暗く陰気な人ばかりだとしたら、あなたが明るい性格だとしても、職場の人達の影響を受け、あなたの性格も暗く陰気なものになっていきます。

 反対に、職場で働く人達が明るくエネルギッシュだとしたら、あなたが元気がなかったとしても、一緒の時間を過ごすだけで元気が出てくるのではないでしょうか。

 学生時代にイケメンでも美人でもないのに、イケメンや美人のグループに所属していると、何故かモテるようになるという謎の答えがここにあります。

 

 つまり、万有引力の法則を読み解くと、人生に成功や満足感、幸せ等を掴むには、誰と付き合うかが最も重要である事が理解出来ます。

 

 

 ‥誰が何と言おうと、今、俺達が世界の主役‥

 ‥確かな大志を抱いて、梟谷(ここ)へ来たわけじゃない。梟谷(ここ)に来れて良かった‥

 再び『ハイキュー』赤葦の脳内言葉です。