楽しいではなく、不快でない状態を目指す

 1年以上前の研修にて、「あなたは、どのような時に楽しいと感じますか?」と質問を受け、「不快でない状態。」と答えました。

 たとえば、どのような立派な事務所を構えたとしても、あなたの視界に嫌いな人がいれば、それは快適とはいえません。

 また、どんな高額なホテルに宿泊しても、マナーがなっていないホテルマンや客が視界に入れば、それは快適とはいえません。

 楽しくすることにお金を使うよりも、不快でない状態を作る為にお金を使うことが、正しいお金の使い方です。

 通勤で電車に乗車すれば、必ず不快な人がいます。その為に、電車を使わなくても、仕事が出来る環境構築の為に、お金を使います。

 集団で仕事をしていると、必ず不快な人がいます。その為に、会社に依存せず、1人でも仕事が出来る環境構築の為に、お金を使います。

 自宅に住んでいると、必ず近隣に不快な人がいます。その為に、そのような人に出逢う確率が少ない場所を住居にする為に、お金を使います。

 楽しいを目指すよりも、不快でない状態を目指す方が、結果的に楽しい環境を構築することが出来ます。