「私が大統領になったら、24時間以内に終わらせる。」
「プーチンも、ゼレンスキーも、よく知っている。すぐに解決するつもりだ。」
トランプの言葉です。
怒り・不安・ストレスといった「負の感情」が、その人の身体に悪い影響を与えている‥。
私達は、このような心と身体の関係について、何となく理解をしています。
たとえば肥満。
全国的にみると肥満の割合は、過去10年間変化がないにも関わらず、2011年3月11日東日本大震災により非難を余儀なくされた人達を統計すると、男性で33%から43%に、女性で31%から36%に上昇しています。
このような負の感情と、生活習慣病との密接な関係は、福島県の避難者に限った話ではありません。
怒りと高血圧の関係に関しては、古くから実証データが発表されています。
怒りの感情は、全ての感情の中で、最も血圧を上げます。
怒りの感情が強い人は、心筋梗塞や脳梗塞等、血管が詰まる病気のリスクが、怒りの感情が強くない人の3倍も高いというデータもあります。
ここまでは、多くの人が知る所でしょう。
最新の科学では、怒りを表に出す人よりも、怒りを溜め込む人の方が、血圧が上がりやすいという事がわかってきています。
怒りを表に出すと、一時的には血圧が上がりますが、ストレスを発散した事にもなります。
これに対し、怒りを表に出さず溜め込んでいると、ストレスを発散出来ないままで、怒りの感情を忘れる事も出来ません。
これを繰り返す事で、まるで生活習慣病の様に、知らない間に、ジワジワと血圧が上がり続けるのです。
怒りは、元来急性的な感情です。
ところが、上手く発散出来ずに、溜め込んでしまうと、慢性化してしまいます。
怒りが慢性化してしまうと、脳が疲弊し、何をしても無駄だという虚無感に襲われます。
これが進むと、今度は高血圧だけではなく、鬱病まで発症してしまいます。
アンガーマネジメントが流行って久しいですが、最新の科学では、怒らないのではなく、怒りは溜め込まずに発散する事が正しい方法である事が証明されています。
勿論、感情のままに大声で怒鳴ったり、相手を無視したりする等、相手の「Being(人格・存在)」を否定してはいけません。
しかし「Doing(行動)」に対して、適切に怒る事は、あなたの心や健康を守る上でも、必要な事である場合があります。
争いを避け続け、怒りを溜め込んでいては、いつかあなた自身が壊れてしまいます。
また、怒りを感じる場面に多く出くわす時期は、「人生のステージを変えた方がいいよ」というサインである事が多いです。
私自身も、過去半年間程、そのような状態にあります。
頻繁に怒る必要は、ありません。無駄な戦いは、避けるのが1番です。
しかし、怒らないのではなく、適切に怒る。
これが、最新の科学が伝える、心と身体を守る方法です。