正しく妬み、妬みを利用する

 「あんまり大げさに考え過ぎないようにしろよ。何でも大きくしすぎちゃだめだぜ。」

 『ムーミン』スナフキンの言葉です。

 

 幼い頃、ムーミンが好きだった記憶があります。

 また、私の庭である東京ドームシティにもムーミンカフェがあり、大人になってからもどこかで『ムーミン』は気になる存在でした。

 改めて観てみると、それぞれのキャラクターのセリフが哲学的であり、驚きます。

 

 スナフキンは、誰にも頼らず孤独を愛し、自身にとって何が大切なものかを理解しているキャラクターです。

 些細なすれ違いを過大に捉え、受け流せばいい所を真正面からぶつかり、わだかまりだけを残して終わるような事が、私達には多いです。

 少しの期待外れにひどく落胆し、気持ちを切り替えられず、過去に囚われ、悶々とした気持ちで1日が終わる。

 意識をしないと、私たちの生活は、そのような繰り返しになってしまいます。

 

 他人への妬みも同様です。

 妬みは、悪い感情のように思われますが、正しく妬めば、妬みはあなたの成長を助けてくれます。

 悪い妬みは、ただ相手を批判するだけの妬みです。

 SNSでは「死んでしまえばいいのに。」等という悪い妬みが大量生産されています。

 これでは、脳は対象を特定せず「死んでしまえ。」という言葉だけがインプットされ、結果的にその悪い妬みを発信した自分をボロボロにしてしまいます。

 

 これに対し、良い妬みは「あの人みたいになりたい。」というような妬みです。

 「あの人みたいになりたい。」と思ったら、そのようになる為に考え、努力する必要があります。

 考え、努力するという事は、苦しみと向き合う事と同義語です。

 その考えや努力が結果に結びつかなかったとしても、その経験はあなたを守ってくれます。

 失敗するという経験をしたから、他のアクシデントが起きても、再び立ち上がる事が出来るのです。

 

 大学生を対象に「同級生が賞を受賞した。」という架空の記事を読ませ、どのように捉えたかを調べた実験があります。

 知性や創造性が低い大学生は「なんであいつが‥。」という悪い妬みを生み、自身は特に何も行動に移しませんでした。

 これに対し、知性や創造性が高い大学生は、その記事を、自身を成長させるモチベーションに変換させ、行動に移していました。

 

 妬みは、悪い感情ではありません。

 正しく妬む事で、自身の成長に変換させる事が出来るサプリにする事も出来ます。