正義は、価値観‥。世代は、超えられない‥3

 

 

 「その節は、どーも。」

 「はて、その節とは?」

 「とぼけるなよ、ジジィ。虎杖悠仁のことだ。保守派筆頭のアンタも、一枚噛んでんだろ。」

 「やれやれ最近の若い者は。敬語も、ろくに使えんのか。」

 「ハナから敬う気がねーんだよ。最近の老人は、主語がデカくて参るよホント。」

 

 

 「昨晩、未登録の特級呪霊2体に襲われた。」

 「それは災難じゃったの。」

 「勘違いすんなよ。僕にとっては、町でアンケート取られた位のハプニングさ。」

 

 「その呪霊達は、意思疎通が図れたし、同等級の仲間も、まだいるだろう。敵さんだけじゃない。秤に乙骨、そっちの東堂。生徒のレベルも、近年急激に上がってる。去年の夏油傑の一件。そして、現れた宿儺の器。」

 「何が言いたい?」

 「分かんないか?アンタらが、しょーもない地位や伝統のために、塞き止めてた力の波が、もうどうしようもなく大きくなって押し寄せてんだよ。」

 

 「これからの世代は、特級なんて物差しじゃ測れない。牙を剥くのが、五条悟(ぼく)だけだと思ってんなら、痛い目見るよ。おじいちゃん!!」

 

呪術廻戦 第54話『呪術甲子園』感想【週刊少年ジャンプ19号】 - ネオ天草ブログ

 

 

 『呪術廻戦』五条悟と楽巌寺学長の会話です。

 

 

 

  ♦デイサービスや老人ホームなのか?

 

 私が、フジテレビのやり直し会見を見た感想です。

 

 

  ♦60歳

 

 日本企業の経営者の、平均年齢です。

 日本企業の経営者の平均年齢は、33年連続で上昇しています。

 政治家然り、経営者然り、日本は、おじいちゃんが牛耳っている国なのです。

 

 勿論、知識や経験をアップデートし、自身の世界観を常に新陳代謝し、身体を鍛え、外見も魅力的なおじいちゃんであれば文句はありませんが、そうでない事は、あなたもよく知る所でしょう。

 

正義は価値観だ。』 | ビビさんの英語の先生日記。

 

 これは、私の持論ですが、高度経済成長とバブルという2度の時代の追い風を経験し、貯蓄を預けているだけで6%の金利が付き、現在においても支払った額の7倍以上の年金を受給し続ける「経済的ゆとり世代」である現在の70代・80代は「取締役」等の役職に固執せず、若い世代にバトンを渡す事が、必要であると思います。

 

 「正義は、価値観‥。世代は、超えられない‥。」

 

 男尊女卑が当たり前の時代であり、家事も区役所等での手続きも一切自分ではやらず、長く会社に所属しているだけで役職を得られた現在の70代・80代に、変化の激しい現代における世界観を認識し、行動に変えていく事は、難しいものです。

 

 

 

  ♦記者会見等を聞いていても、結局何なの?となる

 

 これは、フジテレビの記者会見に限らず、会社で行われる会議や研修等においても、私が、常に抱えている疑問です。

 結局何なの?という事がない為、どうでもいい話が、あっちに行ったり、こっちに行ったりを繰り返すだけの、何の生産性もなく、時間だけが過ぎていく事が繰り返される。

 これが、日本企業、否、日本人の課題です。

 

 

 

  ☆ハイコンテスト言語

  ★ローコンテスト言語

 

 ☆ハイコンテスト言語において、言葉の意味は、文脈・状況・相手の受け取り方等に強く依存します。

 そこでは、非言語的コミュニケーション(表情・身振り・空気を読む)が、コミュニケーションにおいて、重要な役割を果たします。

 日本語・中国語等が、ハイコンテスト言語に、分類されます。

 

 ★ローコンテスト言語において、メッセージは直接的で、言葉自体に意味が、明確に含まれています。

 言葉が具体的な為、文脈・状況・空気を読む必要がありません。

 英語・ドイツ語等が、ローコンテスト言語に、分類されます。

 

 

 日本人は、空気を読み調和を重視し、意見を間接的に表現する人が、殆どです。

 

  ☆「このプロジェクトについて、意見がある人はいますか?」

  ★「このプロジェクトに対する、あなたの意見は何ですか?」

 

 ☆が日本語のコミュニケーションスタイル、★が英語のコミュニケーションスタイルです。

 

 ☆のように空気を読み調和を重視してきた結果、問題の先送り、問題よりも自身の保身や仲間から嫌われないというという選択をし続けてきた結果が、現在のおじいちゃんが蔓延る日本企業の経営陣の実態です。

 

 日本語のコミュニケーションスタイルは、人生においては、ポジティブな事が多いです。

 日本の漫画・アニメが、他の国と一線を画している要因も、日本語のコミュニケーションスタイルにより描かれる心理描写の奥深さがあります。

 

 しかし、ビジネスにおいては、英語のコミュニケーションスタイルを、見習うべきです。

 

  ☆明確なコミュニケーションが、組織内の意思疎通の効率を高める

  ★チーム内での意見の多様性が、アイデアを生みやすくする

 

 近年の心理学の研究においても、上記の結果が出ています。

 

 

  ♦意見が異なる事は、あなたの事が嫌いという事ではない

 

 言葉を明確にする英語のコミュニケーションスタイルをする時に、気をつけたいのが、意見の違いを引きずらない事です。

 空気を読み、調和を重視する日本人は、自分と異なる意見を言う人=自分の事を嫌っている人という世界観を、持っている人が多いです。

 私自身、高校生の時に、部活の教員に、サッカーの戦術について自分の意見を伝えた時に「お前は、俺の言う事を聞きたくないんだな。」等と言われ「こいつは、駄目だ。」と落胆した記憶があります。

 

 

 かつて、古代ギリシャの哲学者・アリストテレスは『弁論術』において、人を説得する為には、下記の3つが大切であると主張しました。

 

  ①ロゴス(論理):論理的な説明

  ②パトス(情熱):感情の表現

  ③エトス(倫理):話す人の信頼性

 

僕のヒーローアカデミア、ヒロアカの轟焦凍が言ったこのセリフを解説、意見(感... - Yahoo!知恵袋

 

 日本人には慣れない事かもしれませんが、話をする時に、この3要素を意識する事で、徐々に、あなたの世界観は、拡がっていく事を、約束します。

 

 

  ①論点を明確にする

  ②相手の意見をよく聞く

  ③相手の人間性を否定しない

 

 『弁論術』を現代版にアップデートをすると、上記のような感じでしょうか?

 

 

  ♦第三者委員会

 

 日本企業においては、何か問題が生じた時に、第三者委員会という言葉を使い、逃げる事が常態化しています。

 この事に、疑問を感じているのは、私だけではないはずです。

 

 

  ☆道路の補修を、アスファルトにより、一晩で仕上げる

  ★道路の補修を、コンクリートにより、時間を掛け仕上げる

 

 ☆のやり方は、問題をすぐに解決して道路を使用可能な状態にする事が出来る為、一見ポジティブな事のように見えます。

 しかし、その効果は一時的であり、アスファルトの強度を考慮すると、何度も繰り返し補修をする必要があり、長期的には頻繁なメンテナンスと、これに伴うコストが生じます。

 

 ★のやり方は、数カ月補強をするのに、必要となります。

 しかし、1度の修理で、長期間の耐久性を、持たせる事が出来ます。

 

 ☆のやり方が、日本企業のやり方です。

 ★のやり方の方が、1度に掛かる時間・労力・コストは、上です。

 しかし、長期的な視野に立つと、頻繁な修理が必要ない為、時間・労力・コストは、低くなります。

 

 

 では、このような場当たり的ではない、長期的視野に立ったアプローチは、どうすれば身に付くのでしょうか?

 

 この続きは、また明日。