正義は価値観。世代は超えられない2

 

 もの凄く失礼な事を平気で言う高齢者を見かけます。

 これは、政治家や芸能人に限った話ではありません。

 私は直に「君、歯が凄いね」「太っているね」「すごい顔だね」等と女性に対して、発言をする高齢者を複数見てきました。

 

 通常の知能を併せ持っている人であれば、太っている人がいたとしても「お前、デブだな。」等とは言いません。

 しかし、高齢者になると、上記のような失礼な事を口に出してしまう人が多くなってきます。

 この原因は、何なのでしょうか?

 

 クイーンズランド大学の研究によると、その原因は脳の前頭葉の委縮にあると結論づけられています。

 前頭葉の委縮により、理性的なコントロールが出来なくなるのです。

 年齢を重ねる程、会話の流れに全く関係のない話をし始めたり、差別的な発言・相手を傷つけるような発言をしてしまったりするのは、老化が原因でした。

 

 

 心理学的な見地から見ると、脳の老化に加え、価値観のアップデートが出来ていない事と仕事等をしておらず社会的な責任がない事が原因に推測出来ます。

 私は、老害を単なる年齢の積み重ねであると捉えていません。

 高齢になっても、価値観のアップデートをし続けている人は尊敬出来ますし、老害ではないと思います。

 

 所謂、昭和の価値観のままでいる高齢者は、老害です。

 昭和の価値観でいえば、差別的な発言や暴力等も許されていたかもしれません。男性は、家事や子育てを一切しなくても、良かったのかもしれません。女性は、男性に黙って従っていれば良かったのかもしれません。

 しかし、現代においては、それはアウトです。

 

 

 高齢者に失礼な事を言われても「前頭葉が委縮しているんだな。自分は、歳を取ってもこうならないように、価値観をアップデートし続けよう。」と思ってみてください。

 そのような世界観を持つと、若しかしたら、失礼な事を言う高齢者をスルー出来るかもしれません。

 

 価値観をアップデートする方法を。

 新しい事に取り組む事と、自分よりも下の世代と交流を持つ事。

 この2つに意識的に取り組んでいれば、老害になる事はありません。