歴史に、もしはありませんが、もし武田信玄があと10年生きていれば、天下統一を果たしていたかもしれません。
しかし、実際の所、信玄は日本史にどのような影響を与えたのでしょうか。
信長のように自らの価値観を社会に定着させたわけではなく、秀吉のように農民から天下人になったわけでもなく、家康のように江戸を世界一の都市にしたわけでもありません。
資料を見ることで、甲斐の民に慕われていたことや、戦に強かったことは理解できます。
信玄には、信長のような天下統一を果たすという野望は、なかったように思います。
また、信玄自身、社会をこのようにしたい等というような展望や、信長のような天才的な閃きを持ち合わせる人物ではなかったように感じます。
戦を続け、勝利を重ねることで、天下統一に近づいてしまったという表現が正しいでしょうか。
そんな信玄の中で関心するのは、部下の活かし方です。
信玄には、優秀な部下がたくさんいました。
そして、信玄は部下の組み合わせを作るのが非常に上手でした。
部下同士の組み合わせによる相乗効果を生み出すという表現が適切でしょうか。
この相乗効果が、武田騎馬隊を支えました。
部下の活かし方に、悩む社会人は多いです。
信玄の相乗効果を生む部下の配置から、学ぶ部分は多いです。
部下の相乗効果を生み出すことができれば、歴史に名を残すこともできることを信玄が証明してくれています。