「恵はさぁ実力も潜在能力も悠仁と遜色ないと思ってんだよね。後は、意識の問題だと思うよ。恵、本気の出し方知らないでしょ?」
「は?俺が本気でやってないって言うんですか。」
「やってないんじゃなくて、できてないんだよ。例えばさぁこの前の野球。なんで送りバントしたの?自分が死(アウト)になっても野薔薇の塁を進めたかった?それはご立派。でも、悠仁や僕なら常にホームランを狙う。バントが悪いって言ってんじゃないよ。野球は団体競技。それぞれに役割があるからね。でも、呪術師はあくまで個人競技。」
「他の呪術師との連携は大事でしょ?」
「まぁね。でも周りに味方が何人いようと、死ぬときは独りだよ。」
「君は、自他を過小評価した材料でしか組み立てができない。少し未来の強くなった自分を想像できない。君の奥の手のせいかな?最悪自分が死ねば全て解決できると思ってる。それじゃ僕どころか、七海にもなれないよ。」
「死んで勝つと、死んでも勝つは、全然違うよ。恵。本気でやれ。もっと欲張れ。」
『呪術廻戦』五条悟と伏黒恵の会話です。
私も、こんなアドバイスを受けたいと、羨ましくなってしまいます。
やる気が出ない場合、どうすればいいのかを調べた実験があります。
勉強のやる気が出なくて困っている学生を集めて、2つのグループに分けました。
1つ目のグループには、モチベーションが上がる為のアドバイスを書いた手紙を与えました。
2つ目のグループには、やる気が出ない後輩に対してアドバイスをしてあげるよう伝えました。
どちらのグループにも週に1度、3週間に渡り、この行動をとってもらいました。
結果は、どうなったでしょうか?
1つ目のアドバイスをもらったグループよりも、2つ目のアドバイスをあげたグループの方が、38%も多く勉強をしていたという結果が出ました。
仕事に置き換えると、38%という数字がいかに凄いか、伝わるでしょう。
同様の実験を勉強だけではなく、ダイエットや貯金、職探し等というテーマでも実施しましたが、結果は全て同じでした。
とはいえ、求められてもいないのにアドバイスをしてくる人程、迷惑な存在もいません。
また、そのような人程、知識も技術も実績もない事がほとんどです。
その為、以下の3つの方法が有効です。
①本人に直接言うのではなく、あなたの頭の中だけでアドバイスをする
②ブログ等を通じて、不特定多数にメッセージを送る
③未来の自分視点から、現在の自分に対してアドバイスをする
アドバイスをもらうよりも、アドバイスをする方が、やる気が上がる。
やる気を出さなくても、出来る状態を作る事がベストですが、それでも、時にやる気は必要となります。
やる気を出す為には、どうのようにすればいいのかを考え、行動に落とし込み、それを習慣化する事が大切です。
この過程を繰り返していけば、いつの間にか、やる気に頼らずに、実績を出す事が出来るようになります。