殺しに正義も悪もないよ。ただ僕から言わせればー行き過ぎた正義感は、悪よりたちが悪いけどね

 

 「殺連なくなったら…どうしよう…無職?」

 「お前呑気やな~。」

 「もしそうなったら、日本も終わるだろうねー。」

 「犯罪者で溢れ返るやろなー。」

 「警察は?」

 「日本の警察の検挙率なんて、3割いったらいいほうやねん。」

 「ま~それ、あくまで警察が把握してる事件の割合だから。実質1割切ってるだろうね~。」

 「…残りの9割の犯罪者を私達が殺してるってこと?」

 「まぁ犯罪者だけやないけどな~依頼あったら殺すし。」

 「じゃあ私正義の味方なんだ…。」

 

 「それは、ちがうよ~。殺しに正義も悪もないよ。ただ僕から言わせればー行き過ぎた正義感は、悪よりたちが悪いけどね。」

 『SAKAMOTODAYS』大佛と神々廻、南雲の会話です。

 

 

 道徳を持つ事は、非常に大切です。

 しかし、人に道徳を説くのは、やめましょう。

 何故なら、人に道徳を説くと、会話がそこで終了してしまうからです。

 

 道徳の本質を紐解くと、行き過ぎた正義感である事が多いです。

 誰もが、行き過ぎた正義感を持っています。その行き過ぎた正義感を、自分の中のルールとして持ち併せる事は、あなた自身を助けてくれる事でしょう。

 しかし、その行き過ぎた正義感を、他者に求めてしまってはいけません。

 

 道徳を背景に置いた会話は、対象となる個人の無能をあげつらう事で成り立ちます。

 悪口とは、他人の無能さを見世物にするようなものです。

 悪口を言う事で、人が安心するのは、無能なのは自分だけではないと安心する事が出来るからです。

 

 

 自分の中に、自分の道徳を持つ事は素晴らしい事です。

 しかし、その道徳を他人に求める事はやめましょう。

 そして、道徳を説いてくる人がいたら、あまり関わらないようにしましょう。

 

 幸福とは、不快ではない状態の事を指します。