…母親というものは、好きなときに出かけていって、外で寝たりというわけにはいかないのが残念だわ…
…ほんとは母親こそ、そういうことがときにはできるといいのにね…
『ムーミンパパ海へいく』ムーミンママの言葉です。
日本における結婚できない人の割合は、年々増加しています。
2020年…男性:28% 女性:18%
1990年…男性:5% 女性:2%
過去30年の間に、男性は23%増加、女性は16%増加しています。
★生涯未婚率:50歳時点で1度も結婚したことがない人の割合を示し、将来的にも結婚する予定がないと推定されている数値
研究者の中には、このペースで推移すると2030年には男性の3人に1人、女性の4人に1人が生涯未婚者になると予測されています。
結婚=幸せという世界観は、過去のものとなりました。
しかし、お金を稼ぐ事が出来て、外見も平均以上、人と長期的な関係を築く事が出来る人の殆どが結婚をしている事も、事実です。
2019年:35%
上記の数字は、日本の離婚率です。
単純に計算をすると、3組に1組の夫婦が、結婚をしても、離婚をする計算になります。
離婚自体も、決してネガティブなものではありません。
嫌いな相手と、生涯を共にしなければならない事程の地獄はありません。
ただ、離婚をした時に、全てを相手の所為にしていては、仮に、次に結婚した場合や他のパートナーと付き合う事になった場合に、同じ結末を迎える可能性が非常に高いです。
結婚をすると、必ず、数々の問題に衝突します。
その問題は、仕事かもしれませんし、お金かもしれませんし、子どもの事かもしれませんし、相手の家族の事かもしれませんし、互いの世界観の違いかもしれません。
ここで、多くの人は、問題を避けようとします。
しかし、問題を避けようとした所で、必ず、また別の問題が生じます。
大切なのは、問題を避ける事ではなく、パートナーと共に、問題に向き合う事です。
パートナーと共に、問題に向き合う為には、パートナーと時間を共に過ごし、コミュニケーションを重ねる事が必須となります。
たとえば、男性に多い傾向がありますが「家族との時間」を大切にしたいという願いを叶える為に、現在の家族との時間を犠牲にし、仕事に多くの時間を割くという事が挙げられます。
男性は、現在仕事に多くの時間を割く事で、将来の「家族との時間」を作ろうとしています。
しかし、残念ながら、この思いは、男性の独りよがりである事が多いです。
仕事の合間に時間を見つけて男性が時間を割くという考え自体も、ズレている可能性が高いです。
パートナーや子どもがいてこその「家族の時間」なのです。
この部分を、パートナーや子どもと共有をしなければ、どれだけ「家族の為」と働いていても、それは独りよがりとなってしまいます。
「家族の為に頑張っている自分」に酔いしれない事です。
その気持ちに、パートナーや子どもの気持ちがない事は、すぐにパートナーや子どもにバレてしまいます。
人生の様々な選択も、家族でそれぞれの気持ちを共有し、支え合わないと、無理が生じて、そう遠くない未来に、家族はバラバラになってしまいます。
だからこそ、家族で話し合う事が必要なのです。
何を望むのか?何が重要なのか?その為にどのような行動をするのか?
家族それぞれの考えや気持ちを共有して、家族全員で「ストーリーの共有」をする事が大事です。
現在を犠牲にして、未来の為に頑張る。
20歳を超えた場合、この選択は、間違っている事が殆どです。
そして、家族という枠組みで考えた場合、必要なのは、未来よりも、現在の一緒にいる時間である事が多いです。
女性が男性に愛想をつかす原因の多くは、ここにあります。
問題が生じてもいいのです。
問題が解決しなくてもいいのです。
ただ、その問題に気付かない振りをする事だけはやめましょう。
問題に一緒に向き合い、その度に、時間を共にし、考えや気持ちを共有させていく事。大切なのは、これだけです。
始まりは、男性が家族の為に前を向き過ぎていて、女性が男性の事を思い過ぎているというような、互いが互いの事を思っての事だったりします。
しかし、これにより、生じてくるのは、コミュニケーション不足です。
仕事を頑張ってくれるのは嬉しいけそ、家族の為に時間を作ってほしい。
家族という呪いでは、こんな簡単な言葉が、中々言えなかったりするものです。