「我々の国を成功させ、安全で輝かしいものにする為、私はもう一度やる可能性が、非常に非常に非常に高い。」
トランプの言葉です。
中間選挙が近づき、夏頃までは現大統領であるバイデン率いる民主党優勢という見方が大半でした。
しかし、アメリカも日本同様、インフレ(物価高)の上昇が続き、現在ではトランプが所属していた共和党有利という見方に変化してきました。
その理由は、インフレが続き、人々はスーパーに行く度に上がる卵の値段と一喜一憂しているにも関わらず、民主党が襲撃事件・人工妊娠中絶・気候問題等に焦点を当てて選挙活動をしているからです。
それらの問題も大切な問題ではあるものの、多くの国民にとっては今日の生活、卵の値段が6ドルになっている事の方が大きな問題なのです。
バイデンは、民主主義の復活を訴えていますが、アメリカにおいても、もはやそのような高い理想を訴えるだけでは国民に届かない時代となっています。
共和党が健闘しているもう1つの要因は、トランプがあまり前に出てきていない事です。
おそらく共和党の描く完璧なシナリオは、トランプが裏方にまわり共和党支持者を応援してくれる事です。
トランプが表に出る事で熱狂的なトランプ支持者は盛り上がりますが、多くの民主党とも共和党とも決めていない中間層の人々は、トランプを避け、民主党に票が流れてしまいます。
しかし、そのような共和党の思惑等、あの男に通用するはずもありません。
吉報なのか凶報なのか、再びジョーカーが、世界中を振り回す日がくるかもしれません。