海賊の価値

 私は以前より18世紀から20世紀前半にかけて世界一の国になぜイギリスがなれたのか不思議でした。
承知の通り、イギリスは日本よりも小さな島国です。
 原油等の資源もありません。
調べていく内に1つの答えが見えてきました。
 エリザベス1世を始め、イギリスは海賊を排除することなく、海運業や運輸貿易等のために利用していきました。
この海運業や運輸貿易等により、経済を自国に留めずに、海外にまで広げることによりイギリスは世界一にまで成り上がりました。
 その点、日本はどうでしょうか。
戦国時代、日本にも海賊がいました。第一次木津川の戦いで織田信長を破った村上水軍です。
 しかし、陸の王者信長・秀吉により、村上水軍は敗れてしまいます。
これ以降、日本に海賊はいなくなります。ただ、海賊とは権力者の言うことを聞かないだけであり、それは権力者の言い分です。
 海賊は誰にも左右されることなく、自由に生きる集団と捉えることもできます。
村上水軍以降の江戸時代、日本史は日本列島という陸地だけで描かれます。
 もしかしたら、信長・秀吉に村上水軍を利用し、海運業・運輸貿易等を展開するアイデアがあれば、産業革命は日本で起こったかもしれません。