アイヌでは、小さい子に、悪いものが憑りつかないように汚い名前をつける習慣があります。
『ゴールデンカムイ』に登場するキャラクターに、「チカパシ」と名付けられた少年がいます。
チカパシは、家族が皆亡くなり、コタン(村)の歳寄りが皆で育てていました。
そのような背景があってか、チカパシは、村の子ども達と一緒に遊ぼうとしません。
そして、金塊を探す道中にいつの間にか付いていき、共に旅をする谷垣やインカラマッと家族を演じるうちに、本物の家族であるかのような絆を紡いでいきます。
さて、「チカパシ」という名ですが、アイヌ語で勃起を意味します。
『ゴールデンカムイ』を一言で要約すると、「勃起で泣かせる物語」でしょうか。
そして、勃起の対象は性だけではなく、獲物を仕留めることや自らが殺される瞬間、動物を犯す瞬間等、各キャラクター毎に勃起の対象は異なります。勃起という言葉が連発するにも関わらず、女性ファンが多いことの理由に、その対象が女性ではないことが考えられます。
「チカパシ‥お前はここに残って自分の本当の家族をつくりなさい。」
「ひとりで立つ‥これも勃起だよね?谷垣ニシパ」
「そうだ。勃起だ。」
勃起には、ひとりで立つ、つまり自立という意味が含まれていることをゴールデンカムイファンは知っています。