混じり気なく良いセッティング

 Jリーグを観ていて感じる違和感の1つに、見せ場に到達する前にボールを失ってしまうことがあります。

 見せ場とは、攻撃陣が魔法をかけ、守備陣がその魔法を封じる場面のことです。

 「攻撃が淡々と決まって見えるのは、セットされたボールが混じり気なく良いセッティングだからだ。打つ奴も観てる奴も何の違和感もないってこと。教え子が目立たなくて嬉しいって何だろうな。」

 『ハイキュー』烏野高校コーチ鵜飼が、元教え子影山を賞賛する言葉です。

 これは、スポーツだけではなく、仕事や人生においても、同じです。

 どのような仕事も、現場で動く人が目立ちます。しかし、現場の人がそこで仕事をする為に、膨大な量の連絡のやり取りや書類上の手続きや文章作成、そして、それに伴う労力や時間、ストレスが、調整する人に懸かっていることを忘れてはいけません。

 現場の人間が、仕事を始められるのは当たり前のことではなく、良いセッティングがされているからです。

 私は、良いセッティングが出来る人を尊敬しています。