特養というと、何百人待ちのような報道がよくされます。
また、おじいちゃん・おばあちゃんからは議員に頼めば入れる等という話をよく聞きます。
このどちらも実態からは少しずれています。
全国の特養にアンケートをとると、75%の特養が満室という返答がありました。
つまり、残りの25%の特養は空きがあるということです。
地域に応じ特養は足りている場所・足りていない場所があります。
また、特養申込みは東京の人が埼玉の特養に申し込む等、県をまたいでも可能です。
そして、特養入居申し込みをした方の半数以上は、特養から「入れますよ。」という連絡があると断ると言います。
現在特養申込みは、「何かあった時の保険」になりつつあります。
さらに私の経験上、多くの方は複数のサービスを利用することで在宅での生活が可能です。
政治家は福祉に取り組んでいるというわかりやすい指標を示すため、特養を建てるよう言います。
しかし、特養建設には15~30億程度かかります。
そうではなく、在宅介護をしている人達の賃金引上げ等、より効率的な方向にシフトするべきだと思います。