猫と犬と豚

 「猫は人を見下し、犬は人を尊敬する。」
 チャーチルの言葉です。
 「豚は自分と同等のものとして人を見つめる。」
 『銀の匙』の言葉です。
 豚は、不潔でバカであるというような印象がありますが、実はとても賢い動物です。
 泥で身体を汚すのは寄生虫予防であり、暑い日に体温を下げるためでもあります。
 また、鋭い嗅覚を持ち、臭いに基づいた記憶力は動物界でもトップクラスです。
 暗闇の中でも行動できます。
 ペットとして飼育されていた豚が飼い主が心臓発作で倒れた折、道路に横たわり助けを読んだ事例も報告されています。
 豚は、人間が食料用にイノシシを品種改良することにより、生まれた動物です。
 その歴史は、日本では弥生時代、世界では紀元前から飼育されていた可能性があることが示唆されています。
 豚は、犬や猫同様、人間とともに歴史を歩んできた動物です。